もうすぐピョンチャンオリンピックが開幕しますね。参加する選手は最終合宿や調整などに余念がないところなのではないでしょうか。選手たちの雪や氷の上での熱い戦いに期待したいところですね。
ところで、北朝鮮がピョンチャンオリンピックに参加することを発表してから、いろいろな動きがありましたね。選手団の派遣を高官級レベルでの会合で決めて、女子ホッケーチームは、韓国と北朝鮮との合同チームになるということですが、これってオリンピックを政治的に利用しているだけなんじゃないかと思うのは私だけでしょうか。
本来オリンピックには、各国国内や各地域ごとに行われる予選を勝ち抜いた選手が参加するものであって、本来参加資格が認められていない選手を”平和オリンピックの象徴”として参加させるのはどうなのかっていう気がします。
この決定に対して、韓国国内からは猛烈な批判・反対が巻き起こっており、韓国の女子ホッケー選手も戸惑いを隠せないのではないかと思います。せっかく苦労してつかみ取った、自国開催のオリンピックへの出場資格を政治的な理由によって奪われるかもしれない可能性があるわけで、これは公平な判断だったといえるのでしょうか。
過去にもオリンピックが政治利用された例があります。1936年のベルリン大会では、ヒットラーが自分への権威付けとして政治的に利用して自分の立場を正当化しましたし、1980年のモスクワオリンピックでは、旧ソ連のアフガン侵攻に端を発して、西側諸国がボイコットを行い、それに対抗して、1984年のロサンゼルスオリンピックでは、旧共産圏諸国が軒並みボイコットをするなど、その時代時代で政治に翻弄されてきました。
オリンピックは平和の祭典であり、オリンピック出場を目指して血のにじむような努力をしてきた選手が、最高のパフォーマンスを披露する場でもあります。そのような選手に対して政治的な利害関係を持ち込むのはやめてもらいたいです。
ピョンチャンオリンピックの開催が間近に迫ってきてから、柔和な態度を見せ始めた北朝鮮。その裏には何か思惑があるのではないか？そう勘繰りたくなるのは私だけでしょうか。
世界各国首脳は、オリンピック憲章を尊重する姿勢を守って、選手たちが思いっきり自分の出せる能力を最大限引き出せるようにしてもらいたいです。
