備後落合を出発すると、木次線が右方向に別れていきます。木次線は備後落合の手前でかなり急な上り勾配を上る形で合流してきます。一方、芸備線は備後落合を出発する急勾配を上っていくので、進んでいくと両線の間には、かなりの高低差が付きます。
備後落合を出発した芸備線の列車は、25キロの速度規制がかかった線路をそろりそろりと進んでいきます。次の比婆山まで5.6㌔を14分かけて走っていきます。このほかにもいたるところで25キロ・30キロの速度規制が行われている区間があり、芸備線の三次より東側は、陽陰連絡線としての機能は、もはや果たしていないということを、改めて実感する区間でもあります。
道後山を過ぎると、高梁川水系から江の川水系に川の流れが変わります。江の川水系と、太田川水系の分水界は白木山付近にあって、標高はさほど高くないので、三次より西の区間は、山岳路線というイメージはあまりないです。
塩町で福山からやってくる福塩線と合流して、江の川の支流の一つ、馬洗川を渡ります。そして、市街地が広がってくると三次。新見以来の大きな町なので、三次くらいの都市でも大都会に思えてきます。三次には16:03分に到着し、16:09分発の快速みよしライナーに乗り換えて、広島に到着したのが17:34分。ここからシティーライナーに乗り換えて岩国まで一直線に走って、最後の乗り換えを済ませて家に帰ってきました。
この日は一年で最も地球と月の間の距離が接近する日だったため、普段よりも大きく見えるスーパームーンが見られました。