新見を出発した私たちは、さらに備中神代まで伯備線を走り、ここから芸備線のか細い線路をたどっていきます。伯備線の線路は特急列車が高速で走り抜けるため、頑丈で、コンクリート枕木が使用されていますが、芸備線は超閑散路線であるため、線路規格も低く、いたるところで制限時速25キロの速度制限がかかっており、列車はゆっくりと進んでいきます。
小奴可を出ると、芸備線で最も標高の高い道後山に向かって、上り勾配を上り詰めていきます。
道後山を出ると、備後落合に向けて次第に高度を下げていきます。
そしてたどり着いた備後落合。ここはかつて、木次線経由で急行ちどりが運転されるなど、山間の交通の要衝として栄えたところですが、新幹線と伯備線経由での特急列車の運行本数の増加や高速化、高速道路の開通により、閑散ローカル線と化して、かつての繁栄が嘘のように静まり返っています。
備後落合に停車中の新見行き・三次行き・宍道行きの各方面のキハ120。この時間体はどのホームも満線状態で、一時の賑わいを見せていました。かつて、ここは陽陰連絡の主要駅だったんですけどねぇ。
芸備線を全線乗りとおす場合、今では備後落合と三次での乗り換えが必要となってます。