江津から先は、江の川に忠実に沿って走る三江線へと入っていきます。この三江線、三次と江津を結ぶ陽陰連絡線としての機能を果たしているようにも見えますが、そのような運用をされたことは、全通してから全くなく、沿線のわずかな利用者が乗車するだけの超閑散路線でした。以前は三江北線・三江南線として江津と、三次の双方から建設されて、全通したのは、昭和50年でした。それぞれ、三江北線・三江南線として建設された区間は、線路規格が低く、最高速度は65キロに制限されていて、そしていたるところで、制限速度30キロ以下の速度規制がかけられています。なので、前線走破するには、直通列車でも3時間以上を要するため、普段は直通利用客は皆無です。ただ、私が乗ったときは、明らかに鉄道ファンと思われる乗客が多数乗り込んでましたが。では、三江線の旅に出ましょう。
江津を出発すると、すぐに江の川が寄り添ってきます。江津の次は江津本町という駅なんですが、駅名からすると、こちらの方が江津市街に近いような印象も受けますが、三江線沿線は、江津駅を離れるとすぐに家並みが途切れてしまいます。
江津本町→千金間にて。