先日の報道で、安全運転を支援する装備を搭載した試乗車で、追突事故が起こったという事故報道がありました。
最近発売される新型車にはいろいろな安全装備が搭載されていて、安全性能に対する技術は飛躍的に向上しています。その一つに自動ブレーキシステムが挙げられます。この自動ブレーキシステムは、前方の歩行者や車、障害物を感知すると、自動でブレーキをかけて、衝突回避や衝突したときの衝撃を軽減するための装置ですが、中にはどんな状況下でもこのシステムが作動すると思っているユーザーのかたもおられるようです。
しかし、この自動ブレーキシステムは、濃霧の時や激しい雨の降っているとき、或いは夜間の運転時に前方に色の濃い車が停車していたとき、または、色の濃い服を着た歩行者がいたときや、昼間、白などの色の薄い車などが停まっていたときなどは作動しないこともあります。
このような安全システムは、あくまでもドライバーが正常な運転をするということを前提に設計されています。
安全装備が搭載されているからと言って、その安全装備を過信せずに、慎重な運転をするようにしてください。安全装備も万能ではないということを念頭に車の運転をするようにしてください。車の製造に関わっている私からのお願いです。
