sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

車や美術品を盗むより軽い罪と思った

 埼玉県朝霞市の少女(15)が誘拐されて、今年3月に2年ぶりに保護された事件で、未成年者誘拐と監禁致傷などの罪に問われた東京都中野区東中野、寺内樺風(かぶ)被告(24)に対する被告人質問が2日、さいたま地裁(松原里美裁判長)でありました。寺内被告は誘拐について「車や美術品を盗むより軽い罪だと思っていた」と供述する一方、「身勝手で申し訳なく思う」と述べて、初めて法廷で謝罪の言葉を口にしたということです。寺内被告は事件の動機について、中学時代にいじめられたことが原因だとし、「高校まで社会性を構築できず、感情が退化し、人の気持ちを知りたいと思うようになった」と述べました。
 また、検察側は寺内被告が捜査段階で誘拐した少女を「被験者」と呼んでいたことを明かし、寺内被告は理由について「高校・大学を通じて周りの人間に対し、人間として接しているという感じはなく、動物や生物と接している気がしていた」と述べたそうです。同地裁によると、現在、寺内被告の精神鑑定が行われているということです。
 被告人質問の前には、少女の母親に対する証人尋問も行われ、保護されて以降も事件の影響に苦しむ少女の現状を証言しました。今も一人で外出できないほか、母親が頭をなでると事件を思い出して手を払いのけることもあったそうです。母親は「二度と娘の前に現れないで」などと訴えたそうです。

この事件、2年にわたって外部と遮断された状態で監禁されて、少女が被告のすきを見て逃げ出して保護されたわけですが、保護された後もその後遺症に苦しむのは、容易に想像がつきます。恐怖によって支配されていたわけですから、忘れることなんてできないと思います。
 そのことを考えると、この被告が犯した罪は決して軽いものではないと思います。そして被告が供述した軽い罪だと思っていたという言葉、被害者を馬鹿にするにもほどがありますよね。
 被告が事件を引き起こした原因の一つが、中学時代のいじめだということですが、それは単なる言い訳にしか過ぎないのではないかと思います。精神鑑定を実施しているということですが、決して軽い罪で終わらせてはいけない事件だと思います。厳罰を下すべきだと私は思います。