まずは前回の答え合わせから。救急車などのサイレンが近づいてきているときは音が高く、遠ざかるときは低く聞こえるのは、近づいてくるときは音波が圧縮されて波長が短くなるためで、逆に遠ざかるときは音波の波長が伸びて波長が長くなるためです。この現象を音のドップラー効果と呼びます。
光の場合も同じで、接近してくる大きな銀河などは光の波長があっ食されて青っぽい色に見えますが、逆に遠ざかっていく天体は、光の波長が伸びて赤っぽく見えます。このことから、赤いほうに光がずれればずれるほど、高速で地球から遠ざかっているということがわかる現象です。この場合は、光のドップラー効果と言います。