まずは前回の答え合わせからです。前回はなぜ月は地球から毎年およそ3センチずつ遠ざかっているのかという問題でしたが、答えは、地球と月の間で働く潮汐力によって、地球の自転にブレーキが買っているからと言うのが正解です。具体的に説明しますと、月が地球に及ぼす一番大きな影響と言うと、潮の満ち引き。月の引力によって、海水が月の方向へ引っ張られて海水が盛り上がるために起こる現象ですが、この潮が満ち引きするときに陸地と海水の間に摩擦が生じて、地球の自転にブレーキをかけており、地球の自転が遅くなる分、月が受ける地球の引力の影響も小さくなり、そのため月は地球から少しずつ遠ざかっているのです。