今日は広島に原爆が投下された日。広島に原爆が投下された71年前、たった一発の爆弾で30万人ともいわれる犠牲者が出ました。この原爆の爆心地は今の原爆ドームの上空およそ800メートルのところで爆発したといわれています。強烈な熱線と爆風によって、壊滅的な被害を受けた広島。そこから見事に復興し、国際平和都市としての重責を長崎とともに担っています。
今年は原爆を投下したアメリカの現職の大統領として、初めてオバマ大統領が広島を訪れ、原爆慰霊碑に献花をした後、改めて核兵器のない世界を目指す決意を表明しました。その困難で長い道のりは、まだ始まったばかりなのかもしれません。でも、核保有国であるアメリカの現職の大統領が広島を訪れた意義は大きいと思います。
改めて核保有国、あるいは核を保有しようとしている国の国家元首に対して重ねて言いたいのは、核兵器を持ちたいと思う前に、広島・長崎で起こったことを直視してもらいたい。原爆が投下されたその下で、どれだけ多くの人が水を求めて苦しみ、息絶えていったかをじっくりと見てほしい。そのうえで核開発を進めるのか、それとも核廃絶にかじを切るのか、考えてもらいたいと思います。