sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

知的障害者設で虐待・入所者、歯や骨折る大怪我

 知的障害のある息子を育てている者にとっては、非常にショッキングな事件がまた明るみに出ました。京都府南丹市八木町の障害者施設『あけぼの学園八木寮』で、知的障害がある30代の男性入所者が、職員から繰り返し暴行を受け、前歯や足の骨を折る大けがをしていたことが分かりました。施設を運営する社会福祉法人が23日、ホームページで明らかにしました。
 京都府は法人に対して改善勧告を出し、府警も捜査を始めているそうです。
 発表などによりますと、男性入所者は昨年9月、20代の男性職員に部屋の外に出された際に、右太ももを骨折したそうです。府は昨年10月に法人に再発防止を求め、南丹署は今年4月に傷害容疑で職員を書類送検したそうです。

 この男性入所者は今月3日にも、50代の男性職員から、電気シェーバーを投げつけられて、前歯1本が折れたそうです。このため事態を重く見た府は21日、法人に改善勧告を出し、第三者を交えた再発防止策を作って府に提出するよう要求。南丹署は22日に男性の家族から出された被害届を受理し、改めて捜査を進めているということです。施設にはおよそ50人が入所し、職員は30人。法人は50代職員を懲戒免職としています。施設の担当者は『研修などで再発防止を徹底したい』と話しています。

前、山口県下関市の施設でも同じようなことが起こりましたが、このような事件が起こると、息子を施設に通わせている身としては、自分の息子も同じ目にあっているのではないか?と勘ぐってしまいます。

私が疑問に思うのは、管轄する京都府の対応です。改善勧告を一回目の時に出したということですが、骨折という重大な事件が起こった時点で勧告ではなく、もっと重い改善命令をなぜ出さなかったのか。今月の事件でも改善勧告だということですが、これだけの大けがを負わせた施設に対して「改善しなさいよ」という勧告では、事態は一向に良くならないと思います。私は一回目の事件の時に改善命令を出したうえで、今回の事件の時も改善命令を出すべきだったと思います。

知的障害がある人にだって恐怖や悲しみといった感情はあります。そして私たちと同じように痛みも感じます。ただ、なかなか声に上げて物事が言えないだけであって、辛いことや悲しいことがあったとしても声に出せない分、事態が重大な方向に向かってしまっているということが多いのではないでしょうか。それと、この施設の職員の中には知的障害を抱えている人に対する差別・偏見などがあったのかもしれませんね。絶対に許してはならない事件です。