ここ最近、旭化成の子会社である、旭化成建材によるマンションなどのくい打ちに関するデータの不正操作が問題になっていますが、この問題、旭化成建材だけにとどまらず、ほかの建設関係の企業にも波及するのではないかと言われています。
このほか、ドイツの自動車の名門であるフォルクスワーゲンによる、排ガス規制の不正データの使用問題や、大企業の顧客の個人情報の流出問題・さらにさかのぼれば、三菱自動車によるリコール隠し・マクドナルドの消費期限切れ材料の混入問題など、名門といわれた企業の不祥事が相次いでいます。このような問題は、なぜ起こるのかという深い疑念がわきますが、私は、ばれなければそれでいい・ばれなければ何をやってもいいという風潮があるのではないかと思います。私が入社したころ、よく言われたのが、企業人は正直であれ・誠実であれということです。企業というのはお客様があってこそ、初めて経営が成り立つものであり、お客様に対して信用を失うようなことをしていれば、会社の経営は地に落ちます。個人であれ、企業であれ、信用を築くのは大変ですが、信用を壊してしまうのはいたって簡単です。顧客に対してうそをつけばいいんですから。
この一連の不祥事を見ていると、目先の利益だけにとらわれているような気がします。そして不正を働いて、それが発覚した時kに支払う代償は、あまりにも大きすぎます。やっぱり企業は、顧客に対して正直・誠実でなければいけないのではないか？今回の問題は企業としての資質が問われているような、そんな気がします。
