山口県の場合、県内の公立学校で前年度871件に比べておよそ2.5倍増加の2170件に上ったことが明らかになりました。
県教委によると、内訳は小学校が1374件(前年度比971件増)・中学校が711件(同299件増)・高校が74件(同29件増)特別支援学校11件(前年同数)となっています。いずれも「冷やかし」や「悪口」が最も多く、小学校では「ぶつかる・叩く」、中学校では「仲間はずれ」、高校では「携帯電話などでの中傷」などが目立つ結果となりました。
再調査前の件数は1233件でしたが、県教委は「部活をやめた生徒がほかの部員から冷たくされた」「学外の習い事で友達などから叩かれた」といったトラブルや、学校外での事例も加えたそうです。
その結果、件数は前年度比で倍以上増えましたが、県教委は「見落としていたのではなく、軽微なものも含めて調査のすそ野を広げた結果」としています。人間関係のトラブルは再発する恐れもあるため、解消したとみなしたものでも継続的に注視していくよう、市町教委に伝えたそうです。
また、ネット上のいじめに関しては、かつて多かった掲示板や裏サイトなどでの中傷は減少傾向にある一方、無料通話アプリLINEなどでの中傷が増えているとみられています。
県教委は「本人からの申告しか知るすべがなく、把握できるのは氷山の一角にすぎない」とし、適切な利用対策や情報モラルに関する教育の充実などを測るとしています。
山口県でも、認知件数が前年度比2.5倍増というのは思ったより多いなという感じがします。軽微なものも含めた結果だとしていますが、見落としていたものではないという県の見解ですが、私はちょっと矛盾しているのではないかと思います。軽微なものをカウントしていなかったということは、見落としていたってことなんじゃないでしょか?なんか、県教委はいじめが増加した結果の言い訳に苦慮しているのではないか?そう感じる私です。いじめはどこの学校のどの学年でも起こりうるものです。学校側はいじめの事実を包み隠さず公表し、悪質な場合は子供の人権・命を守るために警察の介入も辞さないという強い態度で臨む必要があるように思います。
また、重大ないじめ事件が起こった後は、本腰を入れて対策に乗り出しても、長続きしないということを今まで何度も繰り返してきていますが、いじめの摘発を厳しく、継続的に行ってもらいたいと思います。今回の再調査も、一過性のものにしないように全力で取り組んでもらいたいです。