sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

福岡・高3自殺、いじめと因果関係認める

 今日の新聞の社会面に掲載されていた記事です。2013年11月、福岡県内の私立高校3年の男子生徒(当時18歳)が自殺した問題で、学校側が設置した第三者委員会は30日、同校に通っていた少年9人による少なくとも14件の行為をいじめと認定し、『自殺との因果関係が明白に認められる』とする調査結果を発表しました。生徒は毎日のように殴られて絶望感や無力感に陥り、死を選ばざるを得なかった、と推認したようです。

三者委員会や遺族側が同日、記者会見などで説明しました。第三者委員会は弁護士や大学教授ら4人で構成され、14年3月以降、29回開催。少年や教員、友人らから聞き取りなどを行い、108ページの報告書をまとめました。
 報告書によると、生徒は高校一年のころから使い走りをさせられ、身体的特徴をからかわれていたそうです。いじめは2年生の12年5月に始まったそうです。同年6月に首に痣ができていたことから、周囲に自殺未遂下との憶測が広がり、いじめはとまったそうですが、どう12月に再び始まったそうです。生徒は13年11月14日、少年の一人を名指しして『許せない。新しい自分に生まれ変る』とメモを残してマンションから飛び降り自殺したということです。
 第三者委員会は『楽隊とも行っていいような一方的な膀胱が享楽的活日常的に繰り返されるようになっていた』と指摘。「生徒は理不尽ないじめに耐えかねて自殺未遂を起こし、周囲に訴えたことがうかがえる。しかし、いじめが再開したあと、『またか』という雰囲気で反応せず、孤立感を深めた』としています。さらに第三者委員会は教員も生徒を身体的特徴に関するあだ名で呼ぶなど、学校側の対応にも問題があったと判断。担任教諭は自殺未遂が疑われる事案を把握していたとし、『もっと情報が共有され、教員の目が行き届いていれば、自殺を防げたのではないか』と指摘。再発防止に向けて、教員間の連携強化や、今回の問題を風化させない取り組みを続けることを求めたそうです。高校の校長は『調査結果を紳士に受け止め、提言を実現できるように速やかに行動する』とのコメントを出しています。この問題を巡って、県警は14年3月、同じ高校に通っていた同学年の少年7人を暴力行為等処罰法違反の疑いで書類送検し、福岡家裁は14年8月、7人について、非行事実を認定した上で不処分としたそうです。

被害者の少年の父親は『いじめとの因果関係を認めた画期的な報告書だ」と記者会見で語り、『同じ立場の遺族や、いじめによるPTSDに苦しむ人たちの励みになる』と、目を潤ませたそうです。遺族側の問い合わせに対し、、学校は14年1月、『手すりに粘着テープで縛った』など、自殺後の調査で6件の行為を把握したとしながら、『いじめの存在は認定できない』と回答。遺族は『息子は学校でどう過していたのか、、何があったのかを知りたい』と、第三者委員会に全容解明を託していたそうです。
 今回、数々の痛ましい行為が認定されて、父親は『加害者達はどういう気持で生きて行くのか、相手を死なせたことを認識しているのかも疑問だ』と訴えています。遺族側は今後、学校側や少年達との話し合いを行ないたい、としています。

三者委員会が認定した14件にいじめ
①2012年5月 買い物で使い走りを強要
②じゃんけんの敗者の肩をたたくゲームで、勝敗に関らず殴った。
③すれ違いザマに思いっきり頭をたたき、尻を蹴り上げた。
いずれも2012年5~6月
④2012年6月頃 画鋲を置いた椅子に座らせ、画鋲を入れた粘着テープの塊を投げつけた。
⑤2012年12月以降 いきなり殴ったり、蹴り倒したりした
⑥食べ残しを入れたゴミ袋を生徒の机のフックにかけた
⑦身体的特徴をからかうあだ名で呼んだ
いずれも2013年4月以降
⑧体をセロハンテープでぐるぐる巻にし、嫌がる様子を見て楽しんだ
⑨深呼吸を繰り返させて酸欠状態にして、胸を押す『失神ゲーム』で失神させた
⑩腕や背中を殴り、太ももを蹴った
⑪足首などを蹴り、床に転倒させた
いずれも2013年10月ごろ
⑫熱した調理器具などを口元に押し当てて、火傷を負わせた
⑬顔面を平手で10回以上、殴った
⑭硬いパンで顔面を殴り、その様子を携帯電話で撮影した
いずれも2013年11月

このようないじめがあったにもかかわらず、学校側のいじめの存在は認定できないと言う回答には、私は納得が行きません。学校の信用を失いたくないという思いから保身に走ったのではないか?そう思う私です。殴るけるなどの行為はいじめではなく、犯罪です。いじめと言う行為犯罪なんです。このことをよく頭に入れて置いていただきたい。私はそう思います。自殺していった生徒がどれだけの苦痛を味わいながら、苦しみながら死を選んだか。私もいじめ経験者なので、その苦しみはよくわかります。本当に想像を絶するような苦痛と痛みと精神的なショックを伴うものです。

 このいじめにかかわった生徒もこれから人の命を奪ったという重い十字架を背負って生きていかなくてはなりません。そこまでしていったい何が面白かったのか、人をいじめて得られたものはいったいなんだったのか。このいじめに加わった少年達が犯した罪は、あまりにも重たいです。
 でもその前に自分達がいじめと言う犯罪で人の命を奪ったんだと言う自覚があるかどうか、それも問題ですが。

それと私がふに落ちないのは、このようないじめが毎日のように繰り返されていながら、学校側は気付かなかったんでしょうか。被害生徒の様子や、他の生徒の目撃情報などから勘案すれば、いじめが行なわれているということは、容易に想像がついたのではないかと思いますが。それにしても、この事件、あまりにも酷すぎます。