平成20年に7人が死亡、10人が重軽傷を追った東京秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人罪などの罪に問われ、一審・二審で死刑判決を受けた加藤智大(ともひろ)容疑者(32)の上告審で、最高裁判所第一小法廷(桜井龍子裁判長)は2日、被告側の上告を棄却し、加藤被告の死刑が確定しました。
昨年12月に開かれた上告審弁論で、弁護側は加藤被告が利用していた携帯電話サイトの掲示板について、「被告の偽者が現れ、家族同様だった掲示板での人間関係が壊されたと思い強いストレスを受けた。事件当時は急性ストレス障害だった可能性がある」と指摘しました。
検察側は「完全な責任能力を認めた判決に誤りはない」として死刑を維持するように求めていました。
1・2審判決によると、加藤被告は、20年6月8日午後0時30分ごろ、歩行者天国になっていた東京・秋葉原の交差点にトラックで突入し、歩行者5人を撥ねた上、ダガーナイフで12人を次々にさして、7人が死亡、10人が怪我を負いました。
この事件も非常にショッキングな事件で大きな影響をもたらしました。弁護側はどんな凶悪犯の弁護でも引き受けなければならないのが仕事とはいえ、犯行の動機は極めて自分勝手で、自分の激しい思い込みから事件を起こしたんでしょ?それを心神喪失か心神耗弱だった可能性があるから罪を軽くしろっていうのは、あまりにも無理がありませんか?第一心神喪失・心神耗弱だった犯人がトラックを運転して、ナイフを用意してなんてこと考えませんよ。自分が犯した罪を軽くしようと演技してただけなんじゃないんですか?そんな理由で7人もの人命を奪い、多くのけが人を出したこの事件で死刑回避する理由なんかありませんよ。