sakura542gouのブログ

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佐世保女子高生殺害事件、児童相談所に人を殺しかねないと相談

 長崎県佐世保市の女子高生が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された同級生の少女について、件の児童相談所に6月に寄せられた相談は、「放っておけば人を殺しかねない」と指摘する深刻な内容だったことが、県への取材で明らかになりました。捜査関係者によると、「人を殺せるなら誰でもよかった」と供述しており、長崎地検は、少女の精神鑑定を詳しく調べるために鑑定留置を請求する方針だそうです。
 長崎県によると、県の児童相談所への相談は、6月10日に電話であり、精神科医が名前を名乗り、「高校一年生の少女について相談したい」と伝えたそうです。少女の名前や住所、学校名などは明らかにしなかったそうですが、①小学校での休職への異物混入②中学時代の猫の解剖③父親を金属バットで殴ったこと、の3点を挙げ、「このまま放っておけば人を殺しかねない」と注意を促したと言うことです。児童相談所は、児童福祉法上の制度を説明し、精神科医に助言をしたそうですが、助言の内容は明らかにしていません。
 その結果、少女を特定する作業は行われず、7月27日に事件が発覚。児童相談所精神科医に確認して、少女のことだったことが判明したそうです。31日になって、県議会文教厚生委員会で相談があったと公表されました。県幹部は1日、「県として放置していたと言われても仕方がない」との認識を示しました。対応に問題がなかったか検証を行うそうです。
 捜査関係者によると「人を殺せるなら誰でもよかった」などと衝動性をうかがわせる供述をしている一方、凶器を事前に購入していたと計画性を示す説明もしているそうです。長崎地検は、少女が犯行に至った経緯や動機の解明には、少女の精神状態を詳しく調べる必要があるとして、鑑定留置を請求する方針です。
 長崎地検が鑑定留置を請求し、裁判所が認めれば、拘留が停止され、精神鑑定が行われるそうで、、少年事件の鑑定経験がある複数の精神科医によると、鑑定では育成歴を調査、地のぷ・心理テストなども実施。精神疾患等の個人の要因や、生活状況などの環境が犯行にどう結びついたかを診断し、刑事責任能力を判断するんだそうです。
 鑑定が終われば検察は、拘留期限までに少女を家庭裁判所に送致。家裁の調査官も少女の家庭環境などを調べ、家裁が再度精神鑑定を行う可能性もあるそうです。
 これらの結果を踏まえて家裁が少年審判を開き、「刑事処分相当」と判断すれば検察官送致とするんだそうです。
 16歳以上の少年が故意のp犯罪で被害者を死亡させた場合、逆送になるんだそうですが、少女は犯行当時15歳。逆送のほか、矯正教育が必要であれば少年院。精神状態によっては医療少年院に送致する保護処分や、無罪に当たる不処分の場合もあるそうです。
 逆送されて、検察が殺人罪で少女を起訴した場合は裁判員裁判が開かれることになります。
 
この事件が発覚してから1週間がたちますが、私が一つ腑に落ちないのが、なぜ加害者側の親が表に出てきて、被害者家族に対して謝罪しないのかということです。加害少女の父親は法律の専門家である弁護士だと言うことだそうですが、だったら、自分の娘が犯した罪がどのようなものなお蚊、ことの重大さは他の誰よりも詳しく知っているはずです。それが今も表に出てこないで、一体何を考えているんでしょうか。いまさら謝罪の言葉を述べても、亡くなった被害者の女子高生が戻ってくるわけではありませんが、自分の娘の命を奪われ、加害少女の家族から謝罪の言葉もないというのは、あまりにも残酷すぎませんか。
 
それと、児童相談所のほうも、もっと突っ込んだ調査をすべきだったのではないかと思います。電話で精神科医から相談があったとき、少女の名前や住所、学校名などをきちんと聞きだしたうえで、対策を施しておけば、このような事態にはならなかったのではないかと思います。児童相談所が加害少女の名前を知ったところで、児童相談所の職員が個人名などを暴露しない限り、外部に情報が漏れることはなかったはずで、こういう対応のまずさも事件の間接的な要因に繋がってしまったのではないかと思います。
 こういう少年少女がからむ事件や虐待などの問題画はかくしたとき、とかく言われるのが公的機関の対応の遅れ。今回の事件も、児童相談所や県の対応が後手後手に回ってしまったと言う感が、私には否めない感じがします。