昨日は、北海道と佐賀県で重大な交通事故が立て続けに起こりました。いずれも複数の死傷者が出る事故だったんですが、改めて、自動車を製造する仕事をしている人間として皆さんにお願いです。車を凶器に変えるような運転は絶対にしないでください。
事故の概要は新聞報道によると、北海道の事故(飲酒運転な上にひき逃げなので、事件と行ったほうが正しいかもしれません）は13日午後4時30分ごろ、小樽市銭函3丁目の市道で「女性4人が倒れている｣と通行人から110番通報があったそうです。4人は札幌市内などに住む29歳と30歳で、高校時代の同期だったといいます。このうち3人が死亡し、もう一人も骨折などの重傷をおっています。現場近くで白いSUV車を止めていた札幌市の30代の男が「自分が事故を起こした。携帯電話を使っていて前をよく見ていなかった」と話したことから道警は道交法違反（ひき逃げ)などの疑いで逮捕状を請求。容疑が固まり次第逮捕する方針だそうです。
道警によると、女性らが倒れていた付近には水着が散乱していたという事です。男の車は前部が破損。男の呼気からは基準値を超えるアルコールが検出されているといい、男は同日朝から現場の数百メートル北にある海水浴場「おたるドリームビーチ」にいて、「ビーチで酒を飲んだ」と話しているそうです。
一方佐賀県で起こった事故は、軽自動車に定員を超える6人が乗車していて、宴席に乗り上げて横転し、街路灯に衝突して2人が死亡・2人が重体・2人が重傷を負った事故です。
昨日午後1時15分ごろ佐賀県伊万里市の臨海道路で同市黒川町塩屋の無職、坂狩湧太さん(21)の軽乗用車が街路灯に衝突し、坂狩さんが外傷性ショック、助手席に乗っていた父親の昇一さん(57)が多発性骨折で死亡、坂狩さんの妹舞さん（16)と坂狩さんの兄の妻愛美さん（27)が重傷・愛美さんの長女夢奈（ゆな）ちゃん(3)留奈ちゃん（２）が重体だそうです。
北海道の事故は飲酒した上に、運転中に携帯電話を操作していたという、悪質極まりないものですし、佐賀県の事故も定員オーバーで運転して、しかもチャイルドシートも装着していなかったという過失があります。どちらも運転する側の運転に対する意識がしっかりしていれば防げた事故です。この両方の事故は恐らく損害保険をかけていたとしても、保険金は支払われないでしょう。もっと車を運転するということがどういうことなのか、しっかりと考えて運転してもらいたいです。重大な事故を起こしてから｢あの時やめておけばよかった｣って後悔したって遅いんです。失われた命は二度と戻ってきません。お願いですから、車を凶器に変える様な事は絶対にしないでください。
