sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

トワイライトエクスプレス廃止・北斗星・カシオペアも存続の危機

 大阪と、東京は上野から札幌を目指す寝台特急のうち、JR西日本トワイライトエクスプレスを来年春に廃止すると28日に発表。2016年に開業する北海道新幹線の影響で、北斗星カシオペアも廃止が検討されているそうです。
 あけぼのが廃止となった今、定期で運行されているブルートレイン北斗星だけとなり、ずいぶんと寂しい感じがしますが、北斗星は1988年に運行を開始。2016年に北海道新幹線が開通すると青函トンネルの電圧が2万ボルトから2万5千ボルトに変わるため、これまで寝台特急を牽引してきた機関車は使えなくなります。JR北海道の島田社長は「新しい機関車を製造するつもりはない」と断言。
 カシオペアはオール個室の高級寝台列車で、99年に運行を開始しました。JR東日本の幹部は「北海道新幹線の保守点検の時間の確保なども考えると、廃止も含めて検討せざるをえない」ということだそうです。
 また、新幹線が開通すると、JR江差線第三セクターに転換されるため、線路使用料を支払わなくてはならないという問題もあります。その額は年間1億円と見積もられています
 
一方で、第三セクター鉄道を支える地元自治体は存続を求めているそうです。寝台特急の通過で得られる線路使用料は大きな収入源だそうで、新幹線か通で切り離された青い森鉄道いわて銀河鉄道はそれぞれ年間4億円・3億円を稼いでいるそうです。
 
また観光振興でも必要という意見もあります。いずれも人気が高い列車だけになぜ新幹線が開通するから、車両が老朽化したからという理由だけで廃止しなければならないのか、私は理解に苦しみます。今まで使ってきた機関車と電圧が違うからというのであれば、それに合う機関車を製作すれば済む話で、現にJR貨物は電圧の変更に対応した機関車を運行させるわけで、JR北海道や東日本・西日本が製作できないわけはないと思います。また老朽化を理由に挙げるのであれば、それは今まで、経営努力をしてこなかったというだけの話であり、新型車の投入などは今までいくらでもできたはずです。
 
最近のJR各社は、経営の効率化ばかりを追い求めて、大事な部分を見落としているんではないか。私はそんな気がします。寝台特急が儲からないのであれば、なぜ儲かるような新型車の投入やサービスの向上をしてこなかったのか、客車が機関車の付け替えなど、非効率的だというのであれば、電車化等をしなかったのか。新幹線が開通した今でも、夜行需要はそんなに減っているわけではなく、儲からないから・新幹線が開通するから・車両が老朽化したから廃止というのは、JR各社の経営努力怠慢だと思います。