ポッキーはよく悪戯をしてました。どんなことかというと、スズメをとっ捕まえてきては家の中で皆に見せびらかせるためなのか、皆を呼んで自分が捕まえてきたスズメを絨毯の上に置きっぱなしにしたり、おかずに用意してあった魚を横取りしたり、父の食べる刺身を横取りしたり、そんな悪戯をよくやってました。そして悪戯をすると、当然大目玉を食らうわけですが、「コラ~」と私たちが怒って手をポッキーの顔の前で振り上げると、ポッキーははじめ怒られると思って、目をパチパチ瞬かせながら、肩をすくめてじっとしています。もちろん私たちも本当にポッキーをぶったりすることはしないのですが、ポッキーにちょっとした悪戯をしてやろうと手を振り上げたままにしていると、チラチラッと私たちのほうを見ながら、
ヤバイ。私怒られる~。
そして目を開けて私のほうをチラッと見ると、まだポッキーの前で私の手が上がったままになっているのを見て、
まだ怒ってる~。もうしないから許してよ~。
それでもまだ、私の手が上がったままになっているのを見て
もういいじゃない。私も悪かったと思っているんだから、もう手をおろしてよ。
それでもまだ私の手は上がったまま。やがてポッキーも、もういい加減にしなさいよという感じになるんでしょうか、次第に怒った顔を見せはじめて
ちょっと、いい加減にその手をおろしなさいよ。私もしまいには怒るわよ。
そしてポッキーはマジで怒った顔つきで、飛びつこうとジャンプをするんですが、それが面白くて、よくやってましたね。でも、猫も怒ったときの表情って普段私たちに見せるかわいいしぐさとはまったく違う顔つきになるんですね。。こうしてポッキーと私たちの壮絶な?悪戯を巡るバトルは続くのでした。