まず仙台を7:53分に発車する阿武隈急行直通の梁川行きに乗車。長町・太子堂・南仙台と停車して名取で仙台空港鉄道が左方向に分岐していきます。この仙台空港鉄道も、仙台空港も東日本大震災では、地震の揺れや巨大津波の被害を受けましたが、空港を襲う巨大津波の威力のすごさをテレビ映像でこれでもかって言うくらい見せ付けられたのは記憶に新しいところです。今は、空港に向かう鉄道も仙台空港も復旧しましたが、あの凄まじい破壊力は、たぶん私自身も忘れられないでしょう。
そして岩沼では常磐線が左方向に分岐していきます。この常磐線も一部区間で不通が続いており、福島原発事故の影響もあって、被害調査さえできていないところもあって、復旧の見通しは今のところたっていないようです。早く復旧してほしいと私は願うんですが、復旧する場合、海岸から離れたところに線路を敷設するようですね。この常磐線は東北本線のバイパスせんという重責を担っていますので、JR東日本としても早期の復旧工事に取り掛かりたいところではないでしょうか。
その岩沼の次の槻木で電車は東北本線に別れを告げて阿武隈急行線に入っていきます。この阿武隈急行、路線名からもお分かりいただけるかと思いますが、阿武隈川に沿って線路が敷設されており、このうち槻木→丸森間は国鉄丸森線として開業した区間で、当初から東北本線のバイパス線として開通させる計画だったんですが、国鉄の財政破綻により、工事が凍結。地元は第さんセクターを設立して開業にこぎつけた路線です。線路は阿武隈川と阿武隈丘陵に挟まれたところを走っていくので、トンネルがいくつも続いて、トンネルとトンネルの合間から垣間見える阿武隈川の清流が印象的な路線です。
朝の仙台駅です。まだ盆連休中の朝7:00前ということもあってか、人影はまばらでした。
旧国鉄丸森線の終点駅だった丸森駅。
そして、富野・兜とていしゃして、かつて日本一長い駅名を誇ったやながわ希望の森公園前を発車。9:16分に梁川に到着。ここから1分の乗換えで福島行きに乗車。ここまで来ると福島への通勤通学利用が増えるみたいで折り返し列車も何本か設定されています。そして次第に住宅地が増えてくると、程なくして右側から東北本線が近づいてきて、さらに福島交通飯坂線と合流。福島駅のホームに到着して、今度は福島交通飯坂線に乗り換え。飯坂温泉で一風呂浴びてさっぱりして東北旅行の最後を締めくくろうという計画です。福島交通の沿線は、福島市内の通勤通学輸送と、飯坂温泉への観光客輸送という役目を果たしており、通勤時間帯から外れた時間帯ですが、温泉へ行くのでしょうか、けっこうな乗客が乗っていました。その福島交通の電車に揺られることおよそ20分。飯坂温泉駅のホームに到着。
東北の駅100選にも選ばれた飯坂温泉駅駅舎。観光地らしく、観光案内所が併設されており、日帰り入浴のできる温泉も駅近くに点在してました。私たちも駅近くの温泉に入りに行こうということで、温泉場を案内してもらい、温泉に入りに行ったんですが、温泉の湯の温度が熱い風呂で46℃。水を入れてぬるめにしてある風呂でも42℃あり、勢いよくかぶると心臓麻痺を起こしそうな気がしたので、はじめはゆっくりと水でぬるめにして湯をかぶり、温泉の温度にならしてから、湯船に入ったんですが、42度でもかなり熱いです。もう少し湯の温度を下げてもよさそうな気がしますが。でも、温泉に入って大きな湯船に浸かって、思いっきり足を伸ばして旅の疲れを落として気分もリフレッシュ。さっぱりしたあとで昼ごはんを食べに観光案内所でもらった地図を頼りにあちこち歩いて駅近くのお店に入って食事。