sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

アルジェリア人質事件

 先週、アルジェリアで起こった人質事件、日本人10人を含む多数の犠牲者を出して事件は終結を迎えましたが、今回の事件は改めてグローバル社会の中で世界進出することに対するリスクというのを改めて見せ付けられたような気がします。今回の事件はイスラム原理主義組織が引き起こしたものですが、この事件の実行は前から周到に計画されていたということが明るみになってきています。一部報道によると内通者がいたのではないかという見方も出ていますが、なぜこのような事件が世界各地で頻発するのでしょうか。
 アメリカで9・11世界貿易センタ-ビルとアメリ国防省に航空機が激突した同時多発テロ事件以降、アメリカを中心とした国際社会は対テロ戦争と称してイラクへの軍事攻撃や、アフガン戦争へと突き進んで、独裁政権だったフセイン大統領暗殺や、アルカイダオサマ・ビン・ラディン暗殺に成功するなど一定の効果が上がったにせよ、テロ組織は世界各地に分散化しているような気がします。
 なぜこのようなテロ組織が事件を引き起こすのか。ということを考えたとき、先進国と開発途上国との間の経済格差が暗い影を落としているのではないかと思います。アフリカやアジア地域に豊富にある地下資源の採掘権は先進国が握っており、地下資源の輸出によってもたらされる富は先進国・産出国に平等に分配されるのが一番なのではないかと思いますが、なぜか先進国に経済的にもたらされるメリットが大きいのではないかと思います。その結果、産出国には余りお金が落ちずに先進国との間で経済格差が広がり、それが大きな不満となってテロ組織が形成されて、先進国に牙を向ける。それがテロの温床になっていいるように思えます。
 私の会社も海外にも工場や販売本部があって、こういった事件に巻き込まれるリスクは少なからず付きまといます。こういった事件を対岸の火事として考えるのではなく、わが社の社員が巻き込まれたときの危機管理能力を上げることも重要なのではないかという気がしました。
 
 この事件に巻き込まれた現地スタッフの人たちはいったい何が起こったのかまったくわからなかったのではないかと思います。そんな状況下の中で理不尽にも命を奪われた方々のことを思うと胸が痛みます。このような悲しい事件が起こらないことを祈るばかりです。
 今回の事件で犠牲になられた皆さんのご冥福をお祈りいたしますとともに、被害にあわれた方々の一日も早い回復を祈りたいと思います。