以前いじめの問題で14万件発生し、そのうち11万件で解決済みという調査報告書が新聞に掲載されていたことをこのブログにも書き込みをしました。
しかし、皆さんによく考えていただきたいのはいじめが解決したと言う位置づけについてです。教育関係者はいじめがどのようなタイミングのときに解決したと判断しているのかは分りませんが、恐らく殴る蹴るといった身体的暴力や「死ね」「殺すぞ」「バイキン」などの言葉による精神的暴力が無くなった時点を持っていじめは解決したと考えているのではないかと思いますが、いじめの解決というのはそんなに簡単で単純なものではないと言うことを知って欲しいと思います。加害者側から見れば身体的・精神的な暴行を加えていないのだからいじめは終わったと言う感覚かもしれませんが、被害者側からすると、加害者側に対して持っているのは激しい怒り・憎しみ・恨む心です。
私自身大阪から山口に引越ししてから、小学6年のときにいじめを加えていた加害者とはなれることによりいじめを受けることは無くなりましたが、眠っているときに酷いいじめにあって苦しむ夢を見て飛び起きたり、あるとき突然いじめを受けていたときの記憶がフラッシュバックのように脳裏によみがえり言いようのない不安に襲われたり、突如激しい怒りがこみ上げてきてわけも分らず誰かに当り散らしたり、人を散々苦しませておいて自分たちだけのうのうと幸せな毎日を送っているのが許せなかったり、いつか復讐をしてやりたい、許されるものだったら殺してやりたい。そういう恐ろしい考えが沸き起こってきたり自分で自分のマインドをコントロールできるようになるまで長い時間苦しみました。そういった被害者側の精神的な落ち着きを取り戻すことが出来た時点でいじめが解決したと判断していただきたいと思います。加害者側はなんとも思っていなくても被害者側はとても長い時間苦しむのですから。
もしいじめに加わったことのある、或いは今いじめに加わっている人がこのブログを見ていたら、尋ねたいと思います。あなたに他人の人格を否定する権利はありますか？あなたに他人の人生を滅茶苦茶にする権利はありますか？あなたに他人の体や心をぼろぼろにする権利がありますか？いじめは犯罪です。もしいじめで相手が死んだり自殺したりしたらあなたに責任が取れますか。
