sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

自動車会社の懲りない面々

安全性能の試験で、不正が判明したダイハツ工業。安全性に関わる試験で、規定よりも低い数値が出ているにもかかわらず、安全性能を国が定めた基準をクリアしたように不正に改竄し、発覚して、生産ラインが全て停止という事態にまで発展しています。この背景には、親会社のTOYOTASUBARUMAZDAへのOEM車の拡大などで、生産台数が大幅に増えて、タイトなスケジュールで開発や生産をしなければならない事態となり、現場で何か問題が起きても、生産ラインを停止させて不具合を解決するなどの行動を取りにくい環境にあったことが挙げられてます。

私が以前勤めていた部署でも、何か不具合が発生してラインを停止させた時は、なぜ止めたのかを説明しなければならなかったですし、ひどい場合は、停止させたら、停めるんじゃねぇって怒鳴られることもあったりして、私の前工程の作業者が不具合が起きているのを知っていながらそのまま流してくることもあり、私が「不具合が起きてる」と停止させることが多くなり、その結果、私がネチネチ嫌味を言われたり、怒鳴られたりすることが結構ありました。私が発生させた不具合が原因で停止させて怒られるのであれば、私の責任ですから、何もいうこともないですが、不具合を見つけたほうが怒られるのは納得いかなかったので、直属の上司に「不具合を見つけて停止させてリリーフを呼んで怒鳴られるのであれば、私は今後一切、不具合を見つけてもスルーしますので。俺が悪いわけでもないのに、怒鳴られたり嫌味言われたり、アホらしくてやってられん」そう言って、リリーフ対応の悪さ、パワハラをどうにかしろって言う意味を込めて伝えて、その後は少しずつではありますが、職場での対応も良くなって行きましたが、いまだにこう言ったパワハラや不正が起きるんですね。過去には、ヴォルクスワーゲンやSUBARUMITSUBISHIや日産でも似たような手口でデータ改竄が行われ、規定値に達していない部品が使用されて、死傷者が出る事態にまで至ったことも起きてますが、それでもまだ、自分たちはバレないとか、これくらい大丈夫だろうとか、そんな考えがまかり通っているのかと思うと、恐ろしくもなりますし、顧客や従業員、関連会社で働く人みんなに対する重大な背信行為だと思います。開発スケジュールが厳しいのであれば、車種を絞り込むとか、これ以上の増産は現場が疲弊するため、無理と伝えるとか、何らかの方法があったのではないかと思います。

過重なスケジュールが引き起こした悲惨な事故としては、福知山線脱線事故が挙げられると思いますが、あの事故もほんの少しの遅れを取り戻すために、無理やりスピードを上げてカーブを曲がりきれずに脱線転覆して、107人もの死者を出したわけで、業種や違反した法令は違いますが、根っこに横たわる要因は一緒だと感じる私です。企業経営者は、社会に対して、誠実で、正直出ないといけないと思う私です。