今日、東山紀之社長と井ノ原快彦副社長をメインとした、ジャニーズ事務所の記者会見が行われました。私は体調不良で今日1日お休みをいただいたので、記者会見をテレビ中継で見ました。この記者会見で、ジャニーズの名前は消滅し、新たな社名は公募によって決定されること、賠償を専門的に行うスマイルアップという会社に引き継ぎ、賠償は来月1日から始まり、賠償が終了した時点でジャニーズ事務所名前は消滅し、ジャニーズの名前を冠したグループ名も名称変更し、今後一切ジャニー喜多川氏の痕跡を残さないということも発表されました。
いろいろ思うことがあると思いますが、私はここまで事態が悪化し、数多くの被害者が出てしまった一因として、マスコミやメディアが一切報道されなかったことがあるのではないかと思います。イギリスBBC放送が20年ほど前に特集を組んで放送した時も、日本国内のあらゆるメディアは報道しませんでした。それはジャニー喜多川氏に対する忖度があったのか、それともジャニーズ事務所から圧力があったのか。臭いものには蓋をするような意識があったのか。これまで被害を拡大させた責任の一端があると思います。
また、今日の記者会見では、司会の方が1人一問とさせていただきますと言っているにも関わらず、幾つもの質問を繰り出したり、指名されていないのに勝手に発言するなどの、見ていて見苦しい場面も見受けられました。
今日会見に臨んだ東山氏は、タレントとしてのキャリアをこれからも積み上げていける立場だったのに、それを投げ打って、社長を引き継ぎ、懸命に被害にあった人の賠償や救済に全力を傾ける覚悟を発表しましたし、井ノ原氏も懸命に対処にあたる方針を示しました。
マスコミやメディアは、これまでの報道のあり方を見直す必要があるのではないかと思います。
このことは、統一教会の問題にも言えることで、たくさんの人が被害を受けているにもかわらず、政治家と統一教会のズブズブな癒着関係を報道することもなかったですし、被害拡大の片棒を担いだ責任をいまだに明らかにしようとしません。被害の実態を報道することもなく、問題や懸念点を報道したり、問題を提起することもありませんでした。
今の国内のあらゆる報道機関に求められるのは、常に被害者や弱者の味方であり続ける姿勢なんじゃないかと思います。
なんか見ていて、東山氏と井ノ原氏がものすごくやつれた様に見えて、気の毒でした。
