sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

オバマ元大統領の想い

昨日から開幕したG7広島サミット。アメリカのバイデン大統領、フランスのマクロん大統領、イギリスのスナフ首相、カナダのトルドー首相など、首脳が広島市内の平和資料館や平和公園を訪れ、核兵器の使用がもたらした惨状を直に見聞きして、それぞれ思うところがあったのではないかと思います。

そして、昨日はNHKで、2016年5月に広島を訪れた、オバマ元大統領の広島訪問に対する並々ならぬ思いや、オバマ元大統領の広島訪問にかけた被爆された方々の思いなどが紹介されてました。

オバマ元大統領の核兵器削減に対する思いは、YES WE CANの言葉が印象的だったプラハでの演説に代表されるように、本当にご自身の政治生命だけでなく、人生をかけた想いだと思います。その想いと、被爆された方々の思いが重なって実現したのだと思います。

アメリカ側には、原爆を投下した唯一の戦争当事者として、現職の大統領が被爆地に赴くと、何が起きるかわからないという思惑もあって、なかなか現職の大統領が広島を訪れることができなかったのだということでした。その思惑を変えたのが、銃殺されたケネディ大統領の娘さんで、駐日大使を務められたキャロラインさんでした。キャロラインさんは毎年原爆忌に行われる平和祈念式典に参加し、被爆者の思いを汲み上げて、再三広島を訪れるように進言していたそうで、それにオバマ元大統領の核兵器を無くしたいという想いも合わさって実現したのだということでした。

オバマ元大統領が平和公園を訪れ、スピーチを終えた後に、被爆者の方々のもとに歩み寄り、そっと優しく背中を抱く姿は、感動的な光景でした。

今はロシアのプーチン大統領ウクライナに侵攻し、核兵器の使用をちらつかせつつ恫喝し、中国は戦略的核戦略により軍事増強を図り、北朝鮮は核弾頭搭載可能な大陸間弾道ミサイルの発射実験を繰り返すなど、再び核の脅威が高まっている今だからこそ、オバマ元大統領の「あの暗黒の時代に戻してはならない」という言葉の重みを噛み締める必要があるのではないかと思います。

それから、プーチン大統領習近平主席、金正恩総書記に対して、核兵器の恐ろしさを認識させるためにも、広島・長崎を訪れ、被爆者の声なき叫びに耳を傾けろと思う私です。

世界のどこであろうと、一発でも使われたら人類を滅亡させるあんな物を絶対に使われてはならないということを、サミットの場で、共有してほしいですね。

核兵器を初めて作った奴らは、何かを発明したと思ったのでしょうか。それとも人類に対して、あるいは地球を滅ぼす可能性のある、人類には制御不可能な破滅的な結果をもたらす恐れがあると思ったのでしょうか。

ターミネーター2で、スカイネットを発明した技術者に対して、サラ・コナーが発したセリフが思い出されますね。ターミネーターのような世界にならないようにするためにも、今こそ全世界が協力しなければ、いつかは使われてしまう。そう思う私です。