今日の夕方、アメリカの現職の大統領としては、初めてオバマ大統領が被爆地広島を訪問しました。オバマ大統領は平和公園で原爆慰霊碑に献花した後、全世界に向けてスピーチをしました。核なき世界の実現に向けて、核兵器を使用した唯一の国としての責任がある」こう述べました。
1945年8月6日午前8:15分、原子爆弾が投下されて一瞬のうちに火の海に包まれた広島。あのきのこ雲の下でどのようなことが起こっていたのか、原爆資料館を見学して、肌で感じることができたのではないかと思います。決して核兵器と人類は共存できないのだということもわかっていただけたのではないかと思います。オバマ大統領の言うように、核兵器をなくすのは、そう簡単なことではないかもしれません。でも、オバマ大統領は核兵器をなくす努力をする責任があるといいました。
その言葉を信じて、アメリカの次の大統領にバトンを引き継いでいってほしいと思います。
しかし、オバマ大統領の思いとは裏腹に、残念ながら核軍縮が進むどころか、核兵器は拡散する様相を呈しています。オバマ大統領がチェコのプラハで述べた、核不拡散の訴えに対して、核保有国は真摯に耳を傾けて、核兵器削減への努力をしていただきたいと思います。