バルセロナオリンピック男子柔道71kg級で金メダルを獲得した、古賀稔彦さんが、ガンのため亡くなりました。まだ53歳という若さでした。
古賀さんといえば豪快な一本を取る柔道で世界を魅了した選手でしたよね。バルセロナオリンピックの次に開かれたアトランタオリンピックでも銀メダルを獲得するなど、オリンピックに3大会出場しました。現役を2000年に引退したあとは、後進の指導に力を入れて、男子日本代表のコーチや女子日本代表の監督に就任し、数多くのオリンピックや世界選手権でのメダリストを育てました。
わたしがやはり一番印象に残って入るシーンといえば、やはりバルセロナオリンピックでしょうか。本番直前に足を痛めて、試合直前まで痛みに顔を歪めていたそうですが、本番は痛み止めをのんで試合に臨んだそうです。あの決勝戦は固唾を呑んでテレビの前で応援してました。あの激闘は、オリンピック名シーンの一つに挙げられるんじゃないかと思います。
まだ53歳という若さでの逝去。本人が一番無念だったと思います。まだまだやりたいこと、叶えたい願いがたくさんあったと思います。今は東京オリンピックで、古賀さんの後輩たちが躍動することを祈りつつ、心からのご冥福を申し上げます。
