sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

戦争について考える…

 昨日の8月15日で、今年の戦争にまつわる祈念式典などは一区切りがつきました。今年は終戦から75年という節目の年であり、私も慰霊と鎮魂の意味も込めて、長崎原爆の日に、原爆投下時刻に両手を合わせて平和への祈念をしましたが、改めて太平洋戦争というのを考えてみたいなと思いました。あの戦争を語る時、日本では空襲の被害に遭った方の話や、原爆の投下の時の様子など、日本人が歩んだ苦難の歴史として話されることが多いですが、日本は空襲や原爆の投下などで多くの方が犠牲になられた被害者の側面がある一方で、満州事変に始まる戦争を引き起こした加害者としての側面も併せ持っています。日本が植民地支配していた地域に住む女性を従軍慰安婦として戦地に派遣し、今でいう強姦やレイプ行為をされて、一生子供を産めない体にされてしまった方や、強制労働で劣悪な労働条件の中で長時間・長期間にわたって働かされて、多くの負傷者や、日本に連れてこられたがために、空襲や原爆の被害に遭って、長くつらい体験をされた方もたくさんいます。そういった方のことも忘れてはいけないことだと思いますし、これは決して消し去ることのできない、そして忘れてはいけないことだと思います。

 また、空襲で大量の爆弾を投下したパイロットの精神的なことも大きな問題ではないかと思います。戦争で自分が投下した爆弾で多くの人が犠牲になるということが分かっていても、戦争のためとはいえ、爆弾を投下しなければならなかったパイロットや、爆撃に向かう戦闘機に搭乗していた相手の攻撃をする側の精神的な負担はどうだったんだろうという思いもしますし、現に広島に原爆を投下したエノラ・ゲイ号のパイロットは原爆を投下した後、精神的におかしくなって発狂してしまったという話を聞いたことがあります。このことから、戦争というのは攻撃を受ける側も、攻撃する側も精神的に極限まで追い詰められた精神状態であるという事が想像できます。こういったことを考えると、戦争というのは、勝った方にとっても、負けた方にとっても、何一ついい事なんてないんだという気がします。そうした不毛な争いが今も世界各地で起こっています。このような争いは二度と、世界のどこの地域でも起こってほしくないですし、被害を受けた側も、攻撃を加えた側も、どちらも精神的なケアが必要なんだなという思いを抱いています。戦争は憎しみが憎しみを生むだけです。憎しみで物事が解決するようなことなんて絶対にありえません。誰かが報復の連鎖を断ち切らないと、戦争による悲劇がいつまでもなくならないと思う私です。