まずは前回の答え合わせからです。前回は江戸時代後期の大坂町奉行所の役人で、天保の大飢饉で苦しむ人々を助けるために飢饉の翌年に弟子や農民を率いて反乱を起こしますが失敗し、そののち自殺した人物の名前を当てる問題でしたが、答えは大塩平八郎でした。1837年に起こした反乱は、大塩平八郎の乱という名前が付けられています。
では今回の問題。今回は動物の分布上の境界線についての問題です。本州と北海道の間の津軽海峡にひかれた目に見えない動物の分布上の境界線。サル・ツキノワグマ・ムササビ・モグラなどは本州がが生息する北の限界で北海道にはいません。
逆にヒグマ・エゾリス・ナキウサギなどは、北海道が生息の南限で、これらの動物の分布の境界は氷河期に北海道がシベリアなどの極東地域と陸続きとなっていたのと、本州以南は今の中国や朝鮮半島と地続きになっていましたが、水深の深い津軽海峡は氷河期でも凍らずに海として存在していたため、お互いに本州にいた動物は北海道に、北海道にいた動物は本州に渡ることができずに、やがて氷河期が終わって、今の生態になったとされています。この境界線のことを何と呼ぶでしょうか。
今では青函トンネルによって鉄道でも北海道と本州を行き来できるようになりましたが、青函トンネルを通過するときに、目には見えない動物の分布の境界線があるんだということを思い出しながら通過するのもいいかもしれませんね。