sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

しょこたんの本を読んで

 この前、私が書店で購入したしょこたんこと、中川翔子さんが書かれた「死ぬんじゃねーぞ」。この本では、中川さんが中学校の時に体験したいじめや、信頼していた先生からの裏切り、そしてインタビューという形で10代の二人の女性との今のいじめについての対談などが書かれていました。この本で書かれてあったのが、いじめ自殺が報道されるたびに指摘されている学校や教育委員会の隠蔽体質についてもかなりのページを割いて書かれてありました。なんでも、中川さんが靴を隠されて、家に帰れなくて途方に暮れて、それまで誰にも相談せずに一人で耐えていた学校の教師に相談したそうなんですが、その教師は中川さんのことを心配するのではなく、新しく渡した靴の代金のことを心配して、「制靴の代金を返しなさい」と言われたそうです。そして中川さん自身のいじめはなかったものにされてしまったという事でした。その他、インタビューで登場した二人の若い女性でも、LINEなどで仲間から外されて孤立して、無視されたり、ばい菌扱いされて苦しんでいることを何度も学校の教師に相談しても「いじめはなかった」という答えが帰ってくるだけで、いじめが揉み消されたという悲痛な声が書かれていました。私がいじめられた時も、学校側は何の対応も取ってくれず、私に対するいじめはなかったことにされたまま卒業することになり、卒業してから8年がたった同窓会の時になって、ようやく加害者が自ら「あの時はほんまに済まんかった」と謝罪されましたが、本気で言っているのか、とりあえず謝っておこうかという程度なのか、私にはわからないままでした。こういった学校にとって不都合な出来事は、自殺者が出ない限り、学校側は隠したがるのでないかという思いがしました。そしてその隠蔽体質は、私が苦しんだ時と、いじめの姿かたちの違いはあれど、何ら変わっていない。そんな気がしました。

中川さんはこう言っています。中川さんは絵をかいたりするのが好きなだけで「きもい」と言われたことがあるそうなんですが、自分の好きなことをやっているのに何が悪いのかと。死にたいと何度も思ったそうなんですが、あの時死ななくてよかったと言われています。あの時死ななかったからこそ、自分の好きなことができる今があると。私もすごく共感できるところがあって、いじめで苦しんでいるときに自殺未遂をしましたが、今はあの時死ななくてよかったなと思います。あの時もし、自殺していたら自分の夢であった、鉄道に乗って日本全国を旅するという夢も希望もすべて失ってしまっていたと思います。いじめ加害者のために自分の夢や希望までなくさなくてはならないなんて、あまりにも悲しすぎます。いじめで苦しんでいる人に、ぜひ読んでいただきたい本ですね。この本には、中川さんが「死ぬんじゃねーぞ」というタイトルをつけた意味についても書かれています。その意味もしっかりかみしめてほしいなと思う私です。