東日本大震災で壊滅的な被害を受け、長らく運転休止状態が続いていたJR山田線の宮古から釜石までの区間。この度復旧工事が完了し、JR東日本から第三セクター三陸鉄道に経営が移管されて、今日から一般の旅客が乗降できる営業初日を迎えました。これで盛駅から久慈駅までの160キロ余りのレールがつながったことになります。これでBRTでの復旧区間も含めて、東日本大審査の影響で不通になっている区間はJR常磐線の富岡駅から浪江駅までの15.9㌔となりました。
地元は復興に弾みがつくと喜びを表していますが、経営的には大赤字だった山田線を引き継いだわけですから、大変だと思います。地元の人口が減り続け、車への依存度が高い地域で、いかに鉄道という乗り物を移動手段として選んでもらうかが大きなカギとなるかと思いますが、沿線に点在する観光需要をいかに掘り起こすかも大事ではないかと思います。例えばアクセスしやすくするために、新幹線停車駅である八戸駅までJR東日本を介して直通の観光列車を走らせるとか、釜石線で運転されているSL銀河をリアス船内に乗り家させるとか、そういった施策も必要になるかもしれません。
東日本大震災で被災した鉄路が全線で復旧した時に、東北を旅してみたいなと思う私です。
