歌丸さんは1951年に五代目古今亭今軸さんに入門し前座で今児を名乗っていました。2年半ほど落語界から離れていたそうですが、61年に
桂米丸門下に移り米坊として出直し、64年に
歌丸と改名し、68年に真打昇進を果たしました。
66年から始まった
笑点では番組開始当初からレギュラーで、
三遊亭楽太郎(現6代目円楽)さんとの軽妙な掛け合いが人気を呼びました。2006年には5代目円楽さんの後を継いで5代目の司会者を2016年まで勤め、高い人気を博しました。
歌丸さんの訃報を聞いて、また一人、昭和を知るスターがいなくなってしまったなぁと実感しています。円楽さんや木久扇さんとの掛け合いが絶妙で、見ていて面白かったですし、風刺のきいた
大喜利は、見ている私に思わず「うまい」と思わせるような笑いが多かったですよね。あの風刺のきいた落語家はなかなかそうはいないと思います。落語で笑いをとりながらも、常に弱者の視点を大切にされている人だなって感じがしてました。落語だからできる風刺・世間を皮肉った笑いが得意な人でしたよね。。残念ですね…。どうか安らかにお眠りください。心より哀悼の意を表したいと思います。