sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

東日本大震災から7年

 2011年3月11日午後2:46分に発生した東日本大震災から、今日で7年になります。この大災害では巨大地震とともに、巨大津波が東日本沿岸を襲い、その津波の直撃を受けた福島原発では、水蒸気爆発が発生し、燃料が溶け落ちて、全ての電源が失われてメルトダウンが起こるという、今まで人類が経験したことのない大事故も起こりました。
 福島原発事故で大量にばらまかれた放射性物質が各地に飛散し、甲状腺がんを引き起こす原因になったともいわれています。福島原発事故が発生する前は、原発は発電コストが安く、CO₂ を排出しないクリーンな電源だと盛んに言われてましたが、ひとたび事故を引き起こせば、廃炉に向けた大変な困難を伴う作業が待ち受けているということがはっきりし、廃炉費用も、近隣に住んでいた住民への保証も含めると50~70兆円にも上るという試算も出されています。それで果たして環境にやさしい・発電コストの安い電源だと言えるのでしょうか。
 わが山口県でも、上関町に原発を建設する計画が浮上して、それ以来町は賛成派と反対派を二分する対立が続いています。原発推進派は「地元に雇用が生まれ、新たな産業の育成につながり、町の発展が期待できる」などと言っていますが、福島原発が事故を起こした地元はどうなったでしょうか。それまであった雇用が失われ、地域のコミュニティーが寸断されて、避難指示が解除された後も、地域に暮らしていた人々は、なかなか帰還できない状態にあります。福島原発事故から私たちは何を学び、どんな教訓を得たのか、もう一度考え直す必要があるのではないかと思います。

 そして、東日本大震災はとかく岩手・宮城・福島の3県の被害が大きく伝えられがちですが、直接的な被害を受けたのはこの3県だけではなく、北海道から関東地方に至る太平洋沿岸で大きな被害が出ました。これらのことも決して忘れてはならないと思います。
 巨大地震が東日本を襲ってから7年。あの時、恐怖におびえた方々、志半ばで地震によって命を失った方々、津波によって大切な何かを失った方々のことを思うと、今こうして日々の暮らしが送れていることに感謝しなければいけませんね。
 わが山口県でも、南海トラフ地震が発生すると、大きな被害が出ると想定されています。この東日本大震災を生き延びた方々の声に耳を傾け、どの様にしてあの厳しい時期を乗り越えてこられたのか、しっかりと聞き届ける必要があると思います。そして、あの大震災を決して忘れないように、他人事と思わないように生きていこうと思います。