私は戦争を知らない世代で、日本がかつて戦争をしていたというのは、戦跡や資料館などに展示されているものや、当時を知っている方々からの体験談を聞くしか、当時の様子を知る由はありませんが、当時の人々のことを思うと、戦死した方々にとっては、無念だっただろうなと思います。今の私よりも若い世代の人たちが戦争に駆り出され、はるか遠い異国の地で戦死し、今も引き取り手のない遺骨が数多くあるといいます。
また、日本国内で空襲により命を失った人・海外で日本軍が引き起こした数々の悲惨な事件の犠牲になって亡くなった人など、多くの人が第二次世界大戦で亡くなりました。あの戦争が残した数々の傷跡。それは今も消えることなく多くの人々を苦しめ続けています。
私は小学生の頃に、祖母から戦争体験の話を聞くことが出来ました。上空をB29戦闘爆撃機が轟音を響かせながら上空を通過した時のこと、熊毛から見て西に位置する徳山や光の燃料工廠が空襲による大火災に見舞われ、夜でも西の空が夕焼けのように赤く燃えていたこと、広島に原爆が投下された時、閃光が走ったときのことなど、詳しく話を聞くことが出来ました。そして、祖母の体験を聞いて、改めて戦争とは、とても恐ろしいものだということを思ったのを、昨日のように覚えています。
今は北朝鮮が核兵器を持ち、アメリカとの間で緊張が高まるなど、平和が危うい状態になってきています。改めてどの国も・誰もが戦争などない、平和な暮らしができるようになってほしい。そう願わずにはいられない私です。
改めて先の戦争で犠牲になられた多くの御霊に心よりご冥福をお祈りいたしますとともに、平和な暮らしが地球に暮らす全ての人に訪れますようにと祈りたいと思います。
