フランスのリゾート地として有名なニースで、フランス革命の記念日に合わせた花火大会の見物客にトラックが突っ込み、８４人が死亡、多数の重軽傷者が出るテロ事件がありました。トラックは蛇行運転を繰り返して、見物客を次々とはねとばし、運転手が何発もの拳銃を発砲し、地元の警察当局者によって射殺されました。地元警察によると犯人はチュニジア出身で、ニースに在住の人物ということで、国際テロ組織とつながりがあるのかも含めて捜査に乗り出す方針だそうです。
地元警察によると、事件があったのはフランス南部ニースの中心部で、トラックが群衆に突っ込み、２キロにわたって走行したということです。
トラックは人を狙って蛇行運転していたと伝えられています。トラックが止められた後、運転手は何発も銃を発砲し、その後、当局によって射殺されたということです。
事件当時、フランスは革命記念日の祝日で、現場には花火見物のため大勢の人が集まっていたということです。今のところ日本人が巻き込まれたという情報はないということです。
バルス首相は、事件についてツイッター上で『ニースの街がテロ攻撃を受けた』と非難していて、テロ対策班が捜査を進めているということです。また、オランド大統領は会見で『テロに屈しない確固たる決意を持たなければならない』と述べ、今月２６日までの予定だった非常事態宣言を３か月間延長する方針を発表しました。
世界核国で相次ぐテロ事件。フランスでは今年に入って２度目の大きなテロ事件となりましたが、なぜこのような、野蛮な事件が後を絶たないのでしょうか。テログループはいったい何をしたいのか、全く理解不能です。今回の事件では背後関係などはまだ明らかにされていませんが、世界各地でテロを引き起こしているイスラム過激派組織の関与も疑わなければならないのかもしれません。
８月５日にはブラジルでオリンピックが開幕しますが、テロ組織にとってはソフトターゲットを狙ううえで、この上ないチャンスでしょう。絶対にこのような野蛮なテロ事件を起こさないように警戒を強めてほしいと思います。
