sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

長崎の小学生自殺事件について

長崎市立小学校6年生だった女児が昨年7月、自殺を図った問題で、深刻ないじめの実態が明らかになってきたそうです。
 市教委や代理人弁護士は今月中旬、他の児童への聞き取り調査などを実施した結果、「虫を食べさせられていた」「何でもいうことを聞きますという誓約書を書かされていた」「シャープペンシルで腕を刺された」という情報があることが分ったそうです。
 女児は昨年7月7日、市内の自宅で首をつっているのが見つかり、一時心肺停止状態になり、意識不明の状態が続いたあと、8月に亡くなったそうです。
 市教委は当初、「修学旅行の班決めで仲間はずれにされそうになった」「上履きを隠された」という2件のいじめが確認されていると発表。仲間はずれは女児が自殺を図る数日前のことだったそうです。いずれも担任が関係した児童を指導したとしているそうです。
 学校は7月中旬、いじめの有無を尋ねる全校アンケートを実施。この女児に限定せず、いじめがないか聞いたところ、新たな事実はなかったそうです。
 市教委は詳しい背景を調べるため、8月に女児のクラスメートや同じクラブの児童50人を対象に聞き取り調査を実施。対象者を絞った調査だったことに対し、遺族は「他にもいじめがあるかも知れず、範囲が不十分」と主張されたそうです。10月下旬には遺族が作成したアンケートを4~6年生の全児童400人を対象に行ったそうです。
 この2回の調査で「無視」「誓約書」「シャープペンシル」の情報が新たに出てきたそうです。「虫」「誓約書」については複数の児童が知っていたそうですが、直接見聞きした児童の情報ではなかったため、遺族には「裏付けは取れていない」とした上で伝えたそうです。遺族は「二つのいじめだけで娘が命を絶ったとは到底思えません」等と訴える手記を発表し、「このままでは、事件があっという間に風化してしまう」として、市教委に15000人分の署名と共に、いじめの全容解明を求める文書を出したそうです。
 
この事件も、遺族が求める調査内容とは程遠いものだったようですね。遺族や被害者家族には、何故自分の子供がいじめにあわなければならなかったのか、それを知る権利があるはずで、教育委員会や学校側にはそのいじめの実態に対して事実確認と、全容を解明する義務があるはずです。NPO法人、ジェントルハートプロジェクトがいじめで子供を亡くした遺族50人に対して「知る権利についてアンケートを実施したところ、82%が、学校や教育委員会の説明・報告に「まったく納得できなかった」と回答。事実関係の調査については「不適切だと思う」が75%を占めているそうです。小森美登里理事は「真実を知らないと、死を選ばざるを得なかった子供の苦しみに寄り添うこともできない」と話しています。小森さんは事案後3日以内に前駆アンケートを実施する必要があると訴えています。
「早く子供たちに事実を吐き出させてあげないといけない。本当のことをいえなくなると傷として残ってしまう」と話しています。
 
自殺で命を絶った子供の遺族の大半が学校や教育委員会の説明に納得できていない実情。なぜ、教育の現場では事実を包み隠さず話そうとしないのか、それが不思議です。何故いじめが起こるのか、原因はなんだったのか、きちんと説明責任を果たすべきです。
 
そして今現在いじめを行っている子供たちへ。今、あなたがやっていることは正しいことですか?自分が将来親になって、自分がしてきたことを、子供たちに胸を張って言えますか?いじめは犯罪です。あなたは犯罪者としての重い責任を背負って生きていくつもりですか?小学校も高学年になると、やっていいことと悪いこと、いっていい事と悪いことの区別はつきますよね?あなたに人の人生をめちゃくちゃにする権利はありますか?あなたに人を自殺に追いやる権利なんてあるますか?いじめで傷ついた人はその苦しみを一生抱えて生きていかなくてはならないんですよ。あなたにその苦しみが分りますか?一度失った命も、いじめで深く傷ついた心も二度と元には戻りません。あなたが今やっていることをもう一度よく考え直してください。これはいじめられた経験がある私からのメッセージです。