sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

ネルソン・マンデラ元大統領の追悼式

5日に95歳で亡くなったネルソン・マンデラ元大統領の追悼式典がヨハネスブルクのサッカースタジアムで行われました。100近い国と地域から首脳らが集まり、5万人以上の市民が駆けつけて、アパルトヘイト(人種隔離政策)と闘ったマンデラ元大統領と最後の別れを惜しみました。アパルトヘイトという人種差別と真正面から向き合い、あきらめることなく戦ったマンデラ元大統領の追悼式の様子を見て、私が小学校5年生のときに、担任の先生から聞いた話を思い出しました。その話は、メジャーリーグでたくさんのホームランを打って活躍して、日本にやってきた黒人選手の話です。メジャーリーグではいくらホームランやヒットを打って、チームの勝利に貢献しても誰一人、ホームインしたあとも出迎えてくれる人はいなかった。喜んでくれるチームメイトはいなかった。そして日本の球団からオファーがあり、日本にやってきても、「どうせ誰も喜んでくれない」と思っていたそうです。そして、外国人選手の活躍でチームが勝利を収めると、その黒人選手の周りにみんな集まってきて、一緒に喜んでくれる姿を見てびっくりしたといいます。そして嬉しさのあまり、ロッカールームで一人嬉し涙を流していると、ある日本人選手がやってきて、「今日は本当に勝利に貢献してくれてありがとう」というと、その選手は「俺をみんな認めてくれるのか?」といったそうです。「そんなの当たり前だろう。同じチームメイトじゃないか」通訳を介しての言葉に日本にきてよかったと思った。そういうことを先生が話されていたことを思い出しました。
 そして時は流れて私が中学生になって、人権ミーティングの中で将来結婚するのに選ぶとしたら?というアンケートがあって、確か、日本人・アジア人・白人・黒人など人種に丸をつける欄があって、私はすべてに丸をつけて出したんですが、それを見たクラスメイトが、「お前黒人なんかと結婚するのかよ」と言ってきたので、「同じ人間じゃん。別に俺は人種で結婚相手を選ぶつもりはない」といった記憶があります。私は日本人だから優れているとか、黒人だから付き合いはしないとかそういう考えは持ちたくないですし、子供たちにもそういう人種差別的な考えを持たせたくありません。黒人だから劣っているというのであれば、私たちみんな劣っていることになります。なぜならば人類の祖先は黒人が多く住むアフリカ大陸で生まれたんですから。みんな同じ人類です。
 
ネルソン・マンデラ元大統領が残した功績は大きいと思います。マンデラ大統領が蒔いた種は、今、ようやく芽を出したばかりです。この芽から美しい花を咲かせるためにも、私たちがお互い憎しみあったり、いがみ合ったりするのではなく、手を取り合って共に歩いていくことが大切なんだと思います。