sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

ネルソンマンデラ氏死去

 南アフリカ共和国で、人種隔離政策アパルトヘイトと戦って、27年半に及ぶ獄中生活を送った後、釈放されて南アフリカ最初の全人種が参加して行われた大統領選挙で、初の黒人大統領となったネルソンマンデラ氏が、95歳で昨日永遠の眠りにつきました。
 白人支配層が、非白人の居住や職業・移動などを厳しく制限したアパルトヘイトに反対する運動を指導し、旧白人政権との対話を通じてアパルトヘイト撤廃と民主化を実現し、南アフリカの大統領として人種・民族間の和解を進めた人物です。ズマ大統領は近く国葬を行う方針を発表しました。
マンデラ氏は1918年南アフリカ南東部トランスカイ地方でコサ族の」族長の家に生まれ、大学を出て金鉱で働きながら法律を学び、44年にアフリカ民族会議青年同盟の設立に参加。52年に黒人初の法律事務所を開き、反アパルトヘイト運動に従事。61年、平和的な抵抗運動を断念し、地下に潜伏。翌年に逮捕されて反逆罪などで終身刑を言い渡されたそうです。獄中でも「団結せよ闘い続けよ」と訴えて、89年に白人政権だったデクラーク大統領との会談が実現し、翌年釈放。93年に人種和解へと導いたとして、デクラーク氏と共にノーベル平和賞を受賞。94年に全人種が参加した初の議会選挙で南アフリカ初の黒人政権を発足させたという軌跡を辿りました。
 
南アフリカといえば頭に思い浮かぶのが、2010年に行われたサッカーワールドカップ南アフリカ大会。このときの南アフリカの人たちの陽気な応援と出迎えが印象に残っています。今でこそ南アフリカでは人種の融和が進んでいますが、今もなお数多くの課題を抱えています。アフリカ大陸全体で見てみると数多くの資源に恵まれたところでは鉱物資源の開発によって経済が急速に発展していますが、貧富の差は拡大しています。そして今もなお民族間の対立は残ったままです。アフリカの父といわれたネルソンマンデラ氏がなくなった後、アフリカはどこに向かおうとしているのか、日本もこれらの地域と連携して民族対立の解消や、貧富の格差是正に力を貸してあげてほしいなと思います。
 
私は小学校でアパルトヘイトについて、社会の授業で習いました。そしてネルソンマンデラ氏のことについても習いました。人種差別が行われ、多くの人が苦しんでいるという実情を知ったとき、遠い国の出来事と思ってはいけないと思ったのを今もよく覚えています。その当時私もいわれのないいじめという差別を受けていましたから、規模の大小の差はありますが、いじめと戦った日々が彼の人生と重なる様な気がしてなりません。人種差別撤廃に全力をつくした彼の功績を後世に伝えるためにも、私たち自身がよりよい世界を作っていかなければいけませんね。どうか安らかな眠りにつけますように。ご冥福を祈りたいと思います。