今日のニュースで、桜宮高校のバスケ部の顧問の教師を、キャプテンで自殺した生徒の父親が刑事告訴して、大阪府警に受理されたそうです。罪名は暴行罪。大阪府警捜査一課はすでに部員や学校関係者・遺族から事情を聴取しており、部活動で行われた体罰の実態解明を進めて、立憲の可否を判断するそうです。
告訴では昨年12月22日の練習試合で顧問から受けた体罰が暴行に当たるとしているそうです。生徒は翌日自殺しており、顧問宛の手紙には「なぜ僕だけがしばきまわされなければならないのですか」と、この顧問に対して指導方法に強い不満を抱いていたようです。
顧問は市の教育委員会の聞き取りに対して「練習試合で平手で4・5回たたいた後、頭を4・5回殴った」と述べて、府警が自殺直後に行った事情聴取に対しても「キャプテンなので厳しく指導した。発奮させるためだった」と体罰を認める証言をしています。
一方で生徒は自殺前日に母親に「今日も30~40発殴られた」と打ち明けており、体罰の回数などをめぐって顧問と食い違いを見せており、府警は練習試合に参加した部員から当時状況を聞き取り、具体的な体罰の内容を調べる方針だそうです。
なくなった生徒のご両親としては、はらわたが煮えくり返る思いだと思います。今回の手続きは親として至極当然な判断だろうと思います。バスケが好きで入部したのに、このような最悪な結末を誰も望んでいなかったはずです。顧問の教師も自分が何をやっているのかわかっていたはずです。それなのにいまだに表に出てこないばかりか、殴った回数でも過少報告するなどあまりにも誠意がなさ過ぎませんか。
私も高校時代、吹奏楽部に入ってましたが、顧問の先生は 演奏がうまく行かなかったりミスをしたりしても、演奏方法などを教えることはあっても間違えたからといって体罰を加えるようなことはありませんでした。もしこんなことが起こっていたら私は命がいくらあっても足りません。一部のOBにはこの顧問の教師を擁護する意見もあるそうですが、インタビューに答えたOBにとっていい指導だったかもしれませんが、何かが間違っていたから自らの命を絶ってしまった生徒が出たのです。その責任を背負わなければならないのは顧問の教師です。一生かかって何もかもすべて失って償うべきだと私は思いますが。
部活とは生徒が主役になって楽しみながら行うものであり、勝利至上主義で勝つためなら何でもやるというのは、アマチュアスポーツの理念に反する卑劣な行為だということを忘れてはいけないと思います。
今日刑事告訴を行った生徒のご両親にとって警察がいい判断を下すことを願ってます。