sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

福島の女子中学生の作文

 今日の新聞の社会面に福島原発の影響でふるさとを離れて新潟県内で避難生活を続けている女子中学生の作文が「第32回全国中学生人権作文コンテスト」で文部科学大臣奨励賞を受賞したと言う記事が掲載されてました。この女子中学生は「原発で嫌われていても大熊は私にとって一番大切なふるさと」と語ったそうです。彼女は福島県内の別の地域に避難していたときに、他校の生徒から「放射能がうつる。帰れ」と言われたそうです。彼女は「何気なく言った言葉だったのかもしれませんがその言葉は、大熊に住んでいた私にとって非常に悔しくて悲しいものでした」と綴っています。
 居間福島原発事故で避難している人の置かれている状況は、大熊町の子供を診察しない小児科があったり、大熊町の人の車を近くに停めさせない保育所があったりするなど激しい差別を受けている様子が記事に乗ってました彼女は「自分の人権を守るためなら相手の人権は傷ついてもかまわないのでしょうか。原発事故について、しっかり学び正しい知識を得ることが差別をなくすのだと気づきました」と書き綴っています。「差別をしている側からすれば、それを冗談だという人も多いのです。たとえ冗談だとしても心無い言葉の一つ一つが相手をどれだけ傷つけるのか気づいて欲しい」と訴えています。
 かつて、広島・長崎に原爆が投下されて命からがら生き延びた人たちが今度は放射能が移るといわれて、いわれのない激しい差別や偏見を受けたということを被爆者の方から聞いたことがあります。67年前と同じことが今度は福島原発事故で被災された人たちの間でも起こっている。これは同じ日本人としてとても悲しいことではないかと思います。福島原発の被災者の方も好き好んで被災したわけではないと思います。原爆で被爆し助かった人たちも放射線の後遺症に苦しみ、さらにいわれのない差別に苦しんだという事実から私たちは一体何を学んだのでしょうか。日本各地に立地している原発がいつ福島と同じような事故に巻き込まれるか分りません。その時になって相手の気持ちが分ったって遅いのではないかと思います。いわれのない差別や偏見が一日も早くなくなることを祈りたいですね。