sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

冬の使者到来

本州唯一のナベヅルの越冬地である、周南市八代地区。昨日4羽の成鳥と見られるナベヅルが飛来してきているのが確認され、山口県に冬の訪れる風物詩として報道されてました。

今年は異常なまでの暑さの影響からか、飛来が遅れていて、昨年よりも2週間ほど遅かったそうです。

八代地区は鶴の里として知られていて、地域をあげてナベヅルの飛来を増やそうとしていますが、なかなか飛来数が増えず、減少傾向が続いています。その一方で鹿児島県の出水市は過密状態となっていて、鳥インフルエンザの感染拡大を防止する観点から、出水市で怪我や病気にかかって弱っているツルを保護し、八代で放鳥する取り組みが行われていますが、なかなか成果が出ていないのが現状です。

数が減った要因の一つが、耕作放棄地の増加や蔓のねぐらとなるところの宅地化。さらには山に人が入らなくなって山林が荒れて、他の獣などとの生存競争の激化などが挙げられてます。昔から人と鶴は共存共栄の関係にあったわけですが、今はその関係が崩れているのかもしれません。

ナベヅルは警戒心が非常に強いため、鶴を驚かしたりすることのないよう、決められた野鶴監視所で観察してほしいと保護に関わる方は話されていますので、きちんとルールを守って鶴を観察してくださいね。