このところネットで大きな問題として取り上げられている、エンジンを切った車の中に子供を”置忘れ”て、1歳の女の子が熱中症死した事件。親は子供がいないことに気が付かず、2時間炎天下の下に停められた車の中に放置して、車に戻ったら子供がぐったりしていたということを話しているようですが、ふつう、車を降りるときに車内を確認しますよね。子どもの荷物は持ったとか、貴重品を持ったとか…。普通の感覚で言えば、子供を車内に置き忘れること自体異常なんですが。
皆さんも一度自分の車で実験してみてください。エンジンを切った車内の温度がどれくらいのスピードで上昇していくかを。半端じゃないくらいの速さで車内温度は上昇していきます。そしてダッシュボードやハンドル付近などでは70度にもなりますし、シートの上でも50度以上の温度になります。そんな中に子供を置き忘れますか？
また、ちょっと離れるくらいだから、エンジンをかけてドアをロックしておけばいいだろうという考えもやめてください。車に戻ったらエンジンが止まってたなんて言う事もありますし、2歳から3歳くらいの子供なら、ドアのロックを解除することも出来ます。また、子供が車のレバーを触っているうちに車が動き出して事故になるケースもありますし、ドアロックを解除した子供が車から降りて、他の車と接触して、人身事故に発展することもあります。子どもを連れて車に乗せるときは、車から離れるときは、絶対に子供を車の中に置き去りにしないで、たとえ眠っていたとしても連れて出るようにしてください。あとで取り返しのつかない事件・事故に発展しますから。車の製造現場で仕事をしている私からのお願いです。
