sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

凄惨ないじめ

 今日のヤフーのニュースに、大阪府河内長野市で起こったいじめ死亡事件の詳細な記事が掲載されていました。
 6月、河内長野市内の公園で男性が激しいいじめを受けて意識不明の状態になり、一か月後に死亡したというものですが、亡くなったのは近くに住む工藤勇人さん(19)。
 大阪府警は傷害容疑で高校時代の同級生二人を逮捕。傷害致死罪で起訴されたそうです。捜査で明らかになったのは、高校時代から4年近くも続いた凄惨ないじめ。暴行の様子を撮影した動画には、痛がる工藤さんに格闘技の技をかけて喜ぶ二人の姿が写っていたそうです。

6月8日昼過ぎ、元専門学校生(20)と大学生(19)は「スマートフォンの液晶保護フィルムを壊された」という口実で工藤さん宅を訪れたそうです。捜査関係者によると「壊れた」とは保護シートの一部がめくれた程度だそうです。要するに理由など何でもよかったということです。

当時工藤さんの両親は不在で、工藤さんだけが在宅していたそうです。玄関の呼び鈴を何度も鳴らす二人は「このチャイム、壊れてるんちゃうか」と勝手に扉を開けて、中を覗き込んだそうです。工藤さんを見つけると部屋に上がり込み、午後1時ごろ工藤さんを自宅近くの公園に連れだしたそうです。そのとき一瞬雨が降って、二人は工藤さんに傘を取りに帰宅するように命じ、さらに「お前を殴るときに俺たちの服が汚れるから、お前の服を持ってこい」と。

指示通り傘と服を2セット用意。公園で二人はその服に着替え、自分たちの服はリュックサックにしまい、工藤さんにとって地獄のような時間が始まったとされています。

顔を殴る。腹を殴る。倒れたところを足蹴にする。タックルで押し倒す。痛がる工藤さんに二人は何度も暴行を加え、5時間ほど経過したころ、強烈なタックルが決まり、工藤さんは頭を強打して白目をむいて倒れこみ、意識を失ったそうです。そして一か月後の7月4日に息を引き取ったといいます。

 府警は暴行翌日、二人を逮捕。調べで明らかになったのが、4年間にわたる壮絶ないじめだったといいます。

「高校時代から呼び出して殴る蹴る等していた。50~60回は繰り返した」と供述しているようです。

同級生だった工藤さんへのいじめは高校2年に始まったとされます。二人のスマホには、工藤さんに繰り返し暴行する動画が残っていたということです。その理由は「自分の技が決まった瞬間をとっておきたかった。技が決まったかどうかをしっかり確認したかった」と何食わぬ顔で答えたそうです。

残された動画は4本。暴行にうめき声をあげて痛がる工藤さんに、二人は格闘漫画に出てくるような技を次々かけたそうです。暴行前、二人の間でやり取りされたLINEの記録も残されているそうです。

「今日、なんかむしゃくしゃするな」
「じゃあ、動くサンドバックやな」

いじめを止める機会がなかったわけではなかったそうです。工藤さんは高2の時に、養護教諭に実名を挙げて、いじめに近い状態にあると打ち明けたそうです。しかし、情報は学校で共有されていなかったそうです。工藤さんは「僕は要領が悪くて、みんなのネタにされるんです。先生たちに迷惑をかけたくないので、黙っていてくれませんか」と口止めを求めたからだそうです。

養護教諭は大まかな内容を担任に伝えたそうですが、学校側は二人を「広い意味で友達ととらえていた」(教頭)。担任は二人に「何かあったら工藤をかばってやってくれ」と呼びかける始末で、これ以降工藤さんが学校側にいじめについて話すことはなかったということです。

高3の11月、工藤さんは高校を退学して通信制高校編入したそうです。それでもいじめはやまなかったそうですが、無事に卒業して、ゲームプログラマー目指して専門学校に通い、夢に向かって歩み始めていた矢先の事件だったそうです。

事件後、工藤さんのお母さんは自宅でSIMカードの抜かれた通話機能などが使えない息子のスマホを見つけたそうです。お母さんには二人からの連絡を拒絶するための必死の抵抗に見えたそうです。

「小さいころは天真爛漫でよく笑う子だった。亡くなる直前も、何の拍子か「お母さん、いつもありがとう」と言ってくれて…」と語っています。

5時間にわたる暴行の末に命を落としてしまった工藤さん。痛がる様子を面白がって撮影し、技が決まったか確認したくて撮影したと平然と言ってのける加害者。この加害者にとって命の重みとは、いったい何だったんでしょうか。この加害者の親はいったい自分の子供が何をしているのか、知らなかったのでしょうか。学校側は、なぜこの二人と工藤さんが友達関係にあると思ったのでしょうか。友達関係にあるのなら、痛がる相手に対して格闘技の技をかけたりなんかしませんよ。このような悪質な事件はいくら現在の法律では未成年とされている事案でも、実名と顔写真を公開するべきです。

いじめに加わっているみんなにひとこと言わせてもらうと、いじめという行為は、何度も言っていますが犯罪です。このように相手を殺してしまうことだってありますし、自殺に追い込むことだってあるんです。あなたはいじめられている側の人の人生をめちゃくちゃにしてまでもいじめを続けますか?あなたに人の人生をめちゃくちゃにする権利なんてあるんですか?あなたに人の人権を踏みにじる権利なんてあるんですか?暴行を加えて相手が亡くなったり、いじめが原因で相手が自殺した時に、あなたはその罪を償っていけるのですか?いじめに加わっている加害者がもしこのブログを見たら、一刻も早くいじめをやめてください。

私も私に対して存在したいじめが原因で自殺未遂を起こしましたし、いじめが原因で生まれ故郷の大阪を離れなくてはならなくなり、その後の人生を大きく狂わされました。今は故郷を遠く離れた山口で暮らしていますが、もし私に対して存在したいじめがなかったら、もっと別の人生があったんだろうなって今でも思います。毎日がつらくて生き地獄で、死ぬことばかりを考えていた小学6年生。もし相手が私に「死ね」「お前なんか生きてる価値がない」「お前が死んだらみんなが幸せになれるんや」などよく言ってましたが、実際に私が自殺をしていたら、どう責任を取るつもりだったんでしょうか。加害者の側は人殺しという一生消えることのない、重い十字架を背負って生きていくことになりますが、いじめを加えているあなたにそんな覚悟はあるんですか?みんなで人の命の重みにちて考えてみてほしいと、壮絶ないじめを経験した私はそう願います。