sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

今日の新聞を読んで

 今日の新聞の一面に母子家庭・責任一身にという見出しで母子家庭の生活の厳しさを伝える記事が掲載されていました。一人親なので、子供を預けなければならないとき、収入が少なく、頼れる人も限られている。こういうときどうすればいいのかを問いかける内容でした。
 皆さんも覚えておられるかと思いますが、今年の3月、ネットで見つけたベビーシッターに預けた男の子、山田龍琥(やまだりく)ちゃん2歳が遺体で見つかるという大変痛ましい事件がありました。龍琥君のお母さん(22)は「助けて上げられなくてごめんねってしか、言えないです」と語っています。
 一人で龍琥君と次男を育ててきたお母さんにとって、生活は楽ではなかったといいます。親元で暮らしていたそうですが、父親は病気を患い、生活保護を受けているそうです。親に頼るのも難しい状況だったそうです。
 ネットで見つけたシッターにあずけた理由は、我がこの為に少しでも働きたかったからだそうです。シッターの男(26)は7月、龍琥君への殺人容疑で再逮捕されました。
 事件当時、ネット利用者がブログなどに書き込んだのが「母親の責任」だったそうです。母親として無責任なのではないかという批判的な書き込みがあった一方で、シングルとしてやっていかなければならなくなった理由もそれぞれあるはずで、DVなどで、恐怖政治を敷かれている家庭も多いのではないかと思います。鈴木宗雄もと衆議院議員は「親として無責任な面があったのではないか」とブログで問うています。鈴木氏は取材にたいし、「父親であろうが、母親であろうが親としての責任はある」とした上で、「子供を人様に無防備で預ける感覚がわからない。女性には、男にしかない優しさがある。子供を守るのが母親の自然な姿。ベビーシッター事件の母親の取った態度は全く不可解だし納得できない」と答えたそうです。また週刊誌には、母親を中傷する記事も掲載されたそうです。悲しみに打ちひしがれていたこのお母さんはさらに深い傷を負ったと記されr手います。
 私たちの社会には「子育ては家庭がやるもので、主に母親の役割」という「隠れた意識」があるのではないか。その意識の中で、保育環境の整備といった公的な支援策は乏しい状態が続いてきた。東京大学大沢真理教授は「日本は『男性は稼ぎ、女性は家で子育てや家事をする』という考え方が前提になっている。この仕組みが母子家庭の貧困を深めている」と話しています。
 女性はシングルになると、稼ぎ手を失い多くは低賃金のまま働いて何とか家計をやりくりして支えながら子育ての責任を一身に背負うそれがシングルマザーの家庭を追いつめていると書かれています。
 流琥君を失ったお母さんは、子育てをしながら少しでも収入を増やそうと懸命になっていたそうです。
 幼い二人の兄弟のために、昨夏から飲食店勤務を週2回に抑えていたそうです。月収は5万円。生活費を支払うと友とに現金は残らず、貯金はなかったそうです。「少しでもお金を貯めておきたかった」そう話しています。
 夜遅くまでの勤務・病気の実父には頼みづらい。そこで頼ったのがネットのベビーシッター紹介サイトだったそうです。
 逮捕された物袋勇治容疑者(もってゆうじ)26歳には、昨年一度預けた事があったそうですが、帰ってきた子供の背中に痣があり、二度と預けないと決めていたそうです。きちんとした女性シッターを探そうと、スマフォでサイトに書き込みを始めたそうです。
 「子供二人を預かってくれる方はいませんか。余裕がなくてそんなには出せませんが」。この書き込みに対し「ヤマモト」と名乗るシッターが連絡してきたそうです。お母さんは、子育て中の女性だと思ったと話しています。
 当日待ち合わせ場所のJR新杉田駅の改札口に現れたのは男。その男にも依然預けたことがあり、面識があったそうです。「僕いはちょっと預かるだけです。その後はヤマモトさんに預けます」と言ったそうです。そして物袋容疑者に預けられた龍琥君は殺害されてしまった。この事件、さも、ベビーシッターに預けたほうが悪いと言うような感じで報道されていた面もありますが、本当に切羽詰って子供を預けて働かなければ暮らしていけない家庭だってたくさんあるんです。離婚して、母親が親権を取ったとき、養育費を支払わない父親もものすごく多いそうです。たとえどんな理由で別れたにせよ、同じ親として、親権を取ったほうが責任を持って子供の養育をしていくのはもちろんですが、もう片方の親も自分の子供に対して、親権を持っているほうと同じくらい、重い責任があるはずです。経済的に困窮するのが目に見えて解っているのなら、養育費は会社の倒産などで、収入が途絶えたなどの理由を除き、きちんと支払うべきです。なにも、親権を持ったほうがすべての責任を負わなければならないと言うことは、あってはならないと思います。欧米では養育費を支払わなかったり、滞納したりした場合は資産の差し押さえなども可能だそうで、日本でもこういった措置をとらない限り、シングルで子育てをしている家庭は、ますます厳しい状況下に置かれるんじゃないかと思います。
 私は、親の離婚で次男に対して、経済的な苦労をかけたくないと言う思いで、毎月養育費を、給料が出たら支払っています。親の収入によって、子供が苦労するようなことはあってはならないと思って、元嫁に対しては憎しみと恨みしかありませんが、自分の次男に対しては中学生らしく、明るく元気に学校に通ってもらいたい。そういう願いをこめて養育費を払っています。
 今日の新聞を読んでいたら、日本の母子家庭・父子家庭に対する公的支援は欧米よりはるかに遅れている。そう感じた私です。くだらん箱物を作るような金があるんだったら、こういうところに税金を回せよって思うのは、私だけでしょうか。
 私のブログにはシングルで子育てをされている方も多く来られます。そのシングルで子育てをされている方が、もっと余裕をもって生活が送れるような、そんな世の中であって欲しい。そう願いをこめて、この記事を書き込みしました。