四国を一周した2010年~2011年年末年始の旅の最終日です。前日は予約していた旅館の不手際で、旅館まで駅から行くことができすに、危うく北風の吹きぬける無人駅で一晩過ごさなければならなくなるところを、事情を話して電話をかけた駅近くの旅館の女将さんの好意で、宿泊させていただき、おまけに食事まで用意してくださったおかげで本当に命拾いをしました。夜が明けて甲浦の駅に向かう前にお礼を言って、宿泊料を支払って最終日の旅に出た私でした。この日は阿佐海岸鉄道・牟岐線・高徳線・琴電屋島線・長尾線に乗って、四国の東海岸を北上する計画を立てていました。2011年最初に見る海はきれいに晴れ渡って波も穏やかで、冬の柔らかい日差しが車内に差し込んで、暖房も適度に効いてついウトウト・・・徳島まではローカル線といった雰囲気が強い感じがしますが、徳島からは高松や岡山に向かう特急列車が頻繁に行きかう幹線となります。このため普通列車は単線のため、しょっちゅう行き違いや、特急の追い抜きのため小休止を取る駅が多く、あわてず騒がずのんびり行くという感じがあります。そして志度で高徳線の列車を降りて、琴電志度に徒歩で向かって、高徳線よりもさらに海岸に近いところを走って、瓦町に到着。この屋島線は急カーブが多く、速度を落として走るので、沿線の景色もじっくりと楽しめます。夏なんか、駅に降りると潮の香りが漂ってきそうです。
瓦町では長尾線に乗り換えて、屋島線とは逆に田園地帯の中を走り抜けて長尾に到着。ここから琴電に揺られて高松築港に出て、高松駅まで歩いていって、マリンライナーに乗って岡山に出た後、山陽本線の電車に揺られて帰ってきました。