鉄道ファンのマナーについて

　今日、ある車両が日本の鉄路から去りました。湘南カラーを纏った169系。しなの鉄道を走る姿が見られたのも今日まででした。その最後の走行シーンを記録に残そうと、多くの鉄道ファンが沿線に詰め掛けたようですが、ニュースで報道されたマナーの悪さには鉄道ファンの私でもあきれるほどでした。歩道いっぱいにカメラを構えて住民の通行や車の走行の妨げになるようなことをしたり、何の許可もなく店先の駐車場に車を止めたり、平然と車道を横切って車との接触事故を起こしそうになったり、農家の人たちが使っている道路に車を止めて農家の仕事の邪魔をするばかりか、自分が持ち込んだごみまでおいていくというようなことが報道されてました。私も先月SL人吉を撮影に行ったり、この前も特急やくもを撮影に出かけたりしましたが、SL人吉の撮影のときは地元のお店の人に西人吉駅への行き方を聞いて駅前の駐車スペースに止めようと思っていたら、お店の人にとめてもいいと許可をいただいたので、とめさせてもらいました。この前のやくもの撮影のときも布原駅の駐車スペースに車を止めて、地元の人の通行に迷惑にならないようにしました。きちんとしたマナーを守った上で自分の思い思いの写真を撮影する。それが鉄道ファンとして守らなければならない基本的でとても大切なことです。自分さえよければ･自分さえお気に入りの構図で写真が写せたらそれでいいというのは、まかり通りません。それともうひとつ苦言を呈したいのが、鉄道車両を写すときに危険なところまで踏み込んで撮影をするというマナーのマの字も知らない奴らがいるということです。線路のぎりぎりまで接近したり、ホームの立ち入り禁止のところまで行って撮影したり、こんなことをしていては鉄道会社にとって鉄道ファンはありがたい存在ではなく、迷惑な存在と見られても仕方がないと思います。みんなが引退する車両を記念に残しておきたいというのは同じです。だからといって地元の人や鉄道会社に迷惑をかけていいということは絶対にあってはなりません。地元の人や鉄道会社に迷惑をかけるということは、何か事故が発生した場合、大勢の人に迷惑をかけることになります。絶対自分だけ写せたらいいというような考えは持たないでほしいですし、そんなやつに鉄道ファンを名乗ってほしくないです。もしマナーを守れないというのであれば即刻鉄道ファンをやめていただきたいです。マナーを守れない奴らがファンを名乗るなといいたいです。