sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

体罰問題、プロスポーツにも飛び火

 今日の新聞の社会面に掲載されてましたが、女子柔道選手が代表監督を告発・強化合宿中に暴力という報道がなされてました。
 柔道女子の代表監督園田隆二氏ら指導陣が強化合宿などで選手に暴力などのパワーハラスメント行為をしていたとして、トップ選手15人が昨年暮れにJOCに告発文を提出していたことが29日になってわかったそうです。
 関係者の話によると昨年夏のロンドンオリンピック後に園田監督の暴力を問題視する声が柔道会で上がっていたそうです。しかし、強化体制に変化がないことなどからJOCに訴え出たと見られるそうです。
 昨年夏のロンドンオリンピックでは柔道は男女ともに振るわず、金メダルは松本薫選手が獲得したのみに終わってしまいました。階級はちょっと忘れてしまいましたが、決勝戦で手を負傷し、銀メダルに終わった選手に対して試合中、「そんなの痛くない」と檄を飛ばしている姿が思い出されますが、腕を痛めて一番痛い思いをしているのは、畳の上にあがって試合をしている選手本人です。檄を飛ばして気力で乗り切らせようとしたのかもしれませんが、試合後の選手の状態を見ると、とても試合をできるような状態じゃなかったというのは素人目に見ても明らかでした。
 
 体罰や暴力とスポーツの関係がプロスポーツの世界まで浸透しているとは思いませんでした。この問題、プロ・アマチュアを問わず深く考えていかないといけない問題ではないでしょうか。また、教育現場では部活動以外でも体罰という名の暴力が行われていないか厳しく見ていく必要がありそうですね。
 朝日新聞のスポーツ欄に特集記事としてスポーツと体罰という記事が掲載されてましたが監督らが語る背景には、強豪校として名をはせる学校では勝利を宿命付けられてそれがプレッシャーとなっているということが書かれてました。しかし、あらゆる専門家の統一した見解では体罰や暴力によってレベルが上がるのは一時的なものでしかないということだそうです。
 こう考えてみると、柔道はかつて日本のお家芸とも言われ、世界選手権やオリンピックではメダルを獲得して当たり前という風に思われていたように思います。それが、代表監督にとって重荷になって、今回の告発分のような結果になったのではないでしょうか。ロンドンオリンピックでの惨敗を受けて今後日本柔道会がどのように選手強化を進めていくのかはわかりませんが、暴力だけは絶対にやめて欲しいです。世界選手権やオリンピックで優勝したい・メダルを獲得したいと思っているのは選手本人なのですから。