9・11テロ事件から20年

 2001年9月11日、ニューヨーク時間午前8時46分、世界を震撼させたワールドトレードセンターと国防総省にハイジャックされた航空機が突入して、2977人もの犠牲者と多数の負傷者が出た、同時多発テロ事件が起こりりました。この事件では4機の航空機が国際テロ組織アルカイダの実行犯によりハイジャックされて、2機がワールドトレードセンタへ、1機が国防総省へ、もう一機がホワイトハウス目指して飛行中、乗客の機転によって、ワシントンDCの手前で墜落して首都が守られた事件でしたが、この事件をきっかけに、テロとの戦いという名の下、アメリカをはじめとした有志連合はアフガニスタンイラクへと戦火を拡大させて、その後20年にわたる戦争へと突入していきました。アフガニスタンではアルカイダの支援組織であったタリバン政権を退陣させました。その後フセイン大統領率いるイラクとの大量破壊兵器の存在の有無をめぐるイラク戦争へと発展し、これがIS(イスラム国)を生み出す結果となり、それがイスラム圏の混乱をもたらす結果ともなりました。そしてアフガニスタンからアメリカが撤退したあと、再びタリバンが復活して、アフガニスタンの政権を奪い取る結果となり、再び人権を無視した強権的な恐怖政治が復活するのではないかという懸念が示されています。

 

このテロ事件、元をいたどっていけば、アメリカを中心とした大国による介入や民主主義の押し付け、あるいは大国による富の独占があるわけで、それを解消しないまま時が流れて、こういった後進国からの反感を招いて起きたわけで、大国も自国の利益ばかり追及するのではなく、富の分配を公正に行い、技術供与などで、こういった最貧国の自立を促すような取り組みを行わないとまた同じことが繰り返されるような気がします。

 

このテロ事件の後、アメリカはアフガンやイラクを攻撃しましたが、オサマ・ビン・ラディに容疑者の殺害の後は、もはや当初の大義名分を失った戦争だったと思います。今一度あの事件の根本的原因をきちんと理解して、同じことが二度と繰り返されないようにしないと、テロ事件で亡くなった人や、事件後20年にわたって続いた戦争で犠牲になった人の魂も浮かばれないと思います