2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロから21年が過ぎました。国際テロ組織アルカイダの首謀者、オサマ・ビン・ラディン容疑者が実行を指示し、アメリカ国内で航空機をハイジャックし、ワールドトレードセンタービルに二機、アメリカ国防総省ペンタゴンに一機、さらにホワイトハウスを狙った一機は乗客の機転により人家のないところに墜落させ、さらなる大惨事は防ぐことができましたが、乗客乗員や地上にいた人など、あわせておよそ3000人の方が犠牲になりました。
あの衝撃的な事件から21年が過ぎましたが、あのじけんの記憶の風化が指摘されています。事件現場に行っても、倒壊したワールドトレードセンターの跡地に慰霊碑が残されていたりするようですが、あの事件が残した惨劇を後世に語り継いでいかないといけないなと思います。
ある識者が20世紀を告げる事件がタイタニック号の沈没事故だとしたら、アメリカ同時多発テロが21世紀を告げる事件だと言ってました。誰しも21世紀は明るい未来だと思っていたと思いますが、21世紀が始まって22年が過ぎましたが、この事件以降、テロとの戦いと称して、アフガン戦争からイラク戦争へと突き進み、さらに2014年にはロシアがクリミアを武力で強奪し、2022年にはウクライナへ侵攻するなど、各地で戦争が起きています。
また、東日本大震災のはっせいなど、暗いニュースが世界を覆っています。自然災害は致し方ないにしても、戦争やテロは人間が人間を殺し合うという、最も愚かで非情な行為です。人間が戦っていいのは、スポーツと討論の場だけです。二度とこのような悲惨な事件が起きてほしくないと願う私です。
