モスクワオリンピックの悪夢再び?

 1980年夏のモスクワオリンピックは、旧ソ連アフガニスタン侵攻に端を発した軍事行動に対して、西側諸国がオリンピックをボイコットして、アメリカやヨーロッパ、そして日本もアメリカの動きに賛同して、ボイコットして、多くのオリンピアンがオリンピック出場という夢を絶たれた大会でした。それから40年が経過して、今は東京オリンピックが今年の夏、一年遅れで開催が予定されていますが、コロナの影響が強く残っている中で、開催が無事実現できるかどうか、いまだに不透明な状態続いています。もしこの東京大会が開催できなくても、この場合はコロナのパンデミックということで、致し方がないのかもしれませんが、問題は2022年冬のオリンピック。北京で開催されることが決まっていますが、アメリカが新疆ウィグル自治区での人権弾圧に抗議して、ボイコットをちらつかせています。アメリカのオリンピック委員会はボイコットのつもりはないという声明を出していますが、果たしてどうなのかっていう感じがします。

 本来オリンピックは、過去2度の世界大戦により、中止に追い込まれた経緯から、政治的介入を一切認めていないはずですが、オリンピックを外交で優位に進めようとする国家元首によって戦後も介入を受けてきたのもじじつで、政治とスポーツははっきりと切り離して考えるべきだと思います。人権弾圧が問題だというのであれば、何もオリンピックを利用しなくても、外交的圧力をかけるとか、ほかにやり方があるのではないかと思います。オリンピックは一部の国家元首の為にあるのではなく、オリンピック出場を目指して頑張ってきた選手のためにあるものだと思います。血のにじむような努力をしてきた選手の頑張りを無にするようなことは一切やめてもらいたいです。政治家に選手の夢をぶち壊す権利なんてないと思いますが。