ここ最近、連日のように
北朝鮮からのものとみられる船の漂着が相次いでいます。
北朝鮮の木造船は、
羅針盤やレーダーなどの装備は一切なく、生きて帰れる保証もない荒れる海に出航しているそうです。その
北朝鮮の船が大挙して押し寄せてきているのが、日本の
EEZ内にある
大和堆と言われる海域。ここは
イカの好漁場として知られていますが、
北朝鮮の漁船の乗組員は今では世界的に禁止されている流し網漁で
イカを獲っているそうです。
他国の
排他的経済水域にまで押し寄せてきては、違法な漁法で
イカを根こそぎ取っていく
北朝鮮の漁師たち。もとをただせば
北朝鮮軍の中でも下級に属する兵士たちが乗り組んでいることも多いとか。ここに
北朝鮮が置かれている食糧事情の厳しさがうかがい知れるような気がします。金になると思えば、生きて帰れる保証もない危険な漁に、まさに命がけで出てくる
北朝鮮の漁師たち。
今朝の新聞によると、
北朝鮮の木造船に搭載されているエンジンは、今から50年以上前のものだそうで、とても
遠洋漁業には適さないということです。今となっては製造したメーカーすらわからないとか。
制裁が厳しさを増す中で、食糧確保のためなら、なりふり構ってられないんでしょうけど、そんな自国民の命を犠牲にしてまで、ミサイルを打ち上げ、核開発を推し進めるのに、いったい何のメリットがあるんでしょうか。命がけで漁に出ろというのであれば、
金正恩自身が漁に出航して、そのまま帰らぬ人物になれば、
北朝鮮の国民も多少は安心して暮らせるような気がします。